倉庫92:風雲告急駿東再取材ツアー

  単行本の取材は全部終わったはずだったのですが、土壇場になって一部の口絵写真にボツが発生してしまい、あわてて撮りに行くことに。日程的に、宿泊を伴う旅は厳しかったので、日帰りで駿東地方を巡ってきました。
  その道中にも、駅そば探訪を。まずは、新逗子駅「浪子そば」のたぬきそばから。「えきめんや」から業者と店名が変わってオープンした店で、味も変わっていました。生麺を注文後に茹でる、少しグレードアップした味覚。「駅そばにしては美味いな」がコンセプトだそうで、B級の範囲を出ない中で味覚向上の工夫がいろいろ見られました。
  続いて、衣笠駅へ。未食になっていた駅前の立ち食いそば「本陣」でたぬきそばをいただきます。見た目にはとてもシンプルで特徴をあまり感じないのですが、これは名店でした。麺の歯ごたえ・香り、つゆの風味、たぬきのまろやかさ、どれをとってもハイレベル。全体のバランスという点では少々粗さが感じられますが、立ち食いそばとしてはトップレベルの味だと言えるでしょう。横須賀市は、立ち食いそばのレベルが結構高いですね。未食店もまだ結構残っているので、今後の探訪が楽しみです。
  本日3杯目。静岡県に入り、伊東駅近くの「天茶家」で野菜かき揚げそばを。ネギは別盛り、キュウリのお新香がサービスで付きます。かき揚げは高さがあるタイプで、ちょっと油がきついのが難点。後から揚げ玉をたくさんくっつけたような造りなのですが、こうまでして高さを出す必要はないのではないかなと感じました。ベースの味は良いので、トッピングはもう少し存在感を薄くした方が良いと思います。
  伊東市内のあちこちに、「お湯かけ七福神」があります。温泉街ならではの巡りものですね。手湯代わりにもなるので、これらを探して歩くのも楽しいかもしれません。
  最後の一杯にして、本日の本懐。三島駅の新幹線ホーム上にある「桃中軒」の桜えびかきあげそばです。これの写真が撮りたくて、わざわざ1日がかりでやって来ました。
  こうして見ると艶やかな桜色でとても美味そうに見えるのですが、ひっくり返すと桜えびは1匹も見えなくなります。つまり、かき揚げの上に乗せる形になっているんですね。味よりも見栄え重視の天ぷらです。個人的には、もっとどっぷりと桜えびの風味を楽しみたいので、天ぷらを小さくして桜えびの割合を増やした方がいいのかなと感じました。
  三島駅近くにあったオブジェ。三島市は、かつて和傘の生産が盛んだった街で、「三島傘」と呼ばれ一大地場産業を築きました。洋傘に押され、現在では組合も解散して面影もありませんが、こうしてオブジェとして飾られることで往時を偲ぶことができます。色とりどりで、華と情緒が両方ありますね。
  今日は駅そばを4杯食べましたので、腹ごなしに三島駅から岩波駅まで歩きます。ちょうど夕暮れ時で、富士山が真っ赤に染まっていました(裾野駅近くの国道246号旧道より撮影)。この辺りは旧国道246号から富士山側に障害物があまりないので、綺麗に見えますね。
  最後に、あえて障害物を入れた一枚も。こちらも旧国道246号から撮ったものですが、上の写真よりも少し時間が経過して、山肌や雲の赤みが薄れてしまったのが残念。あと10分早ければ、もうちょっと良い写真が撮れたかなと思います。

戻ります。