倉庫88:北海道特急乗り倒しツアー(後編)

  網走駅前のホテル「美園」で、4日目の朝を迎えたところから中継再開です。朝、ホテル併設のコインランドリーで洗濯をして、出発進行。荷物を大きくしたくないのでね、私の旅にはコインランドリーが欠かせません。このホテルに泊まることにしたのも、コインランドリーがあると分かっていたからにほかなりません。
  エンブレムが付いていますが、これは特急ではありません。快速「しれとこ」で、まずは浜小清水へ向かいます。
  う〜む、これはかなり豪華な朝食ですね。駅舎併設の道の駅内にある軽食処「汽車ポッポ」で、かき揚げそば+いくら丼(小)です。イクラがどす黒く見えるのは、醤油漬けだから。と、丼が黒いからです。傷んでいるわけではありません(笑)
  北海道に行くといくら丼やうに丼を食べたくなりますが、函館朝市あたりで食べると2000円とかになってしまいます。ここのいくら丼(小)は500円なので、気軽に手を出せます。量が少なく見えるかもしれませんが、丼がすり鉢型ではなく円筒形なので、そこそこ量もあります。軽食としての利用だったら、これだけでもいいかも。ただ、朝食といっても午前11時開店なので、ブランチ感覚です。
  お次は、お馴染みの遠軽「北一そば店」です。食べるのはやっぱり「あいがもそば」。網走とか北見の駅そばが撤退する中、この駅に駅そばが残っているのは、ほとんど奇跡的。駅弁業者ではなく純粋に「そば屋」がやっているから続いているんでしょうね。店主はだいぶご高齢で先行きが少々心配されますが、現在は高校生の息子さん(お孫さん?)が手伝っているとかで、将来への期待も膨らみます。遠軽に行くたびに食べますので、頑張ってください。
  特急乗り倒しの旅、今度は石北線を走る「オホーツク」を攻めます。6号です。特急らしくないタイプの車両ですね。石北線はローカルの本数が極端に少ない(特に上川・遠軽間)ので、北海道フリーパスが重宝する路線です。北海道を周遊するうえではほぼほぼ乗らざるを得ない区間でもありますので、なおのこと。
  ちなみに、青春18きっぷ等で北海道を周遊する場合には、ここ(上川・遠軽間)を中心に予定を組むとまとめやすいです。日豊本線の佐伯・延岡間とか肥薩線の人吉・吉松間とかと同じ扱いですね。
  旭川に到着。綺麗な駅舎に生まれ変わった旭川駅。訪問は2度目。前回はテレビの仕事で「まんざいどん」を訪れたので、今回はもう1軒の駅そば「駅naka」に入ってみましょう。こちら、値段的にやや高めですが、江丹別そばをお手軽に食べることができます。写真は、天ぷらそば500円。ナルトが乗っていてかなり黒い色合いで、どことなくラーメンを連想させるビジュアル。しかし、味覚的にはかなり上位です。押出製麺でしょうか、麺がプリッとしていて美味しいです。つゆも、見た目ほどどぎつい味ではありません。
  旭川ラーメンも扱っているので、再訪する価値も充分です。
  本日の宿泊は、こちら。旭川で宿泊するのなら、オススメの健康ランド「オスパー」です。利用は2度目。値段は前回利用時のまま、1050円+深夜料1000円で一泊できます。駅からも近い(徒歩10分少々くらい)し、繁華街方面ではないので近隣に大きな建物がなく場所が分かりやすいのが利点。適度な場末感も、個人的には心地良いです。
  翌日は、宗谷本線を攻めます。まずは音威子府駅にやってきたのですが、目当ての駅そば「常盤軒」がまだオープン前だったので、街ブラを。朝早かったこともあって、静かな村ですね。村はずれの「セイコーマート」以外、どこも開いていません。国道沿いにはそば屋が結構あるので、いずれ車で訪れた時にでも寄ってみましょうか。
  そうそう、セイコーマートと言えば、これも北海道旅行には欠かせません。100円麺シリーズです。ドライカレースパと、えび塩焼きそば。個人的にはえび塩焼きそばがイチオシで、かれこれ10回以上食べていると思います。
  さて、「常盤軒」がオープンしました。さっそく、月見そばを注文。いやー、美味いっす。麺が美味しい、つゆが美味しい。最強ですね、これは。味覚がはっきりしていて分かりやすい美味さなので、万人にオススメできます。この店があと何年続くかという不安はぬぐえませんが、そこに店がある限り、私は食べ続けます。
  音威子府駅ホームには、こんなものがありました。これ、丸太をくりぬいて作られています。小さな子どもだったら、中に入って遊べそうです。
  朝イチだったこともあって音威子府まではローカルで行ったのですが、ここから特急「スーパー宗谷1号」で北上します。特別なリゾート車両での運行ですね。う〜ん、個人的には通常の車両に乗りたかったです。
  車内は、こんな感じ。天窓が付いているのが特徴的ですね。ハイデッカー仕様なので、眺める景色はやや見下ろす感じになります。
  それにしても、このガラ空きっぷり。指定席はそこそこ埋まっていましたが、自由席は広々です。「北海道フリーパス」は7回まで指定席を使えるのですが、通常運行の特急に乗るぶんには、まったくもって不要です。ノロッコ号とかの観光列車に乗る場合に使いましょう。
  稚内の駅そば「そば処宗谷」は駅舎改築に合わせて閉店してしまいましたが、新しい駅舎は道の駅「わっかない」として生まれ変わり、かなりの賑わいを見せていました。これ、正解ですね。風情は旧駅舎の方が好きですが、長い目で見るとやっぱり賑わった方がいいと思います。
  立ち食いそば「ふじ田」も入りました。というか、普通のそば屋の一角が立ち食いコーナーになっているイメージ。おそらく稚内でしか食べられないであろう「てんかまそば」を実食。揚げ玉で半分隠れてしまっていますが、さつま揚げのように見える物体が「てんかま」です。さつま揚げとはんぺんの中間のような食材ですね。
  復路は、「全ての特急に乗車する」」という観点から、スーパー宗谷ではなく「サロベツ」を選択しました。車両が違うということ以外に、スーパー宗谷とどこが違うのかがよく分かりませんが……。走る区間や停車駅は、ほぼ同じです。
  車内には、各席にコンセントが付いています。これはありがたい。
  岩見沢で下車、ローカルで上幌向へ行き、今日のお宿へ。駅歩15分ほどの健康ランド「ゆらら」で一泊します。北海道には、駅から歩ける範囲に健康ランドがたくさんあるのがありがたいですね。ちなみに「ゆらら」は、最近まで「いわみざわ健康ランド」として営業していました。一度閉店し、生まれ変わった新しい施設です。宿泊利用する人は少ないようで、のんびり過ごせます。ただ、夜間は食事処も大広間も使えないので、基本的に風呂に入って寝るしかできません。その意味では、旭川の「オスパー」の方が使い勝手が良いですね。
  翌朝、岩見沢のバスターミナル内にある立ちそば「さわの実」に行ってみたのですが、時間外で実食できず。諦めようと思ったところに、駅近くで先月オープンしたばかりの立ちそば「八洲」を発見。捨てる神あれば拾う神あり、ですね。
  ご当地的なメニューは見当たらなかったので、初食ルールに則ってたぬきそばです。味覚的にもこれといって大きな特徴はありませんでしたが、エステサロンのような雰囲気(店員さんが若い女性ばかりだったこともある)が独特です。横綱格だった「小もろ」が閉店してしまった岩見沢。またこの店を訪れることもあるでしょう。
  留萌駅のタクシードライバー御用達の駅そば「立喰そば」にも顔を出します。にしんそば580円。値段は高めですが、にしんとつゆの「照り」が良いですね。ビジュアル的にものすごく食欲をそそります。にしんの身が細めなのが少々気になるところではありますが、味は良いです。個人的に、臭みのある魚はそばには合わないと思っているのですが、ここのニシンはしっかりと煮付けていて臭みをかなり消してあるので、食べやすいです。
  深川・札幌間で、「スーパーカムイ26号」に乗車。これで、残る未乗特急は「すずらん」だけになりました。
  本日のお宿は、無料コースで「はまなす」車内です。自由席が空いているということが分かっていますので、指定は取りません。ご覧のとおり、ほぼ貸切車両です。
  車内で夕食、というか夜食を。飲み物は、リボンナポリンを選択。これも、北海道旅行では外せないアイテムのひとつ。リボンと言えば東京では「シトロン」の枕詞ですが、北海道ではオレンジ色をした「ナポリン」なんですね(シトロンもある)。これと、「キリンガラナ」は、北海道に行くと1回は必ず飲む清涼飲料です。
  夜食メニューはこんな感じ。全て札幌駅のキヨスク売店で買ったものです。半額品が目立ちますね(笑) 予算が限られているので、致し方ないんです。ホームの駅そば「弁菜亭」が意外と早く閉まってしまうので、これらで我慢することに。
  長万部で降りて対向の「はまなす」に乗り換えるつもりでしたが、寝過ごして函館まで行ってしまいました。最終日になって、ちょっと予定が狂う展開です。まぁ、もう「すずらん」乗車以外の目的はすべて果たしてあるので、あとは飛行機の時間に間に合いさえすれば問題なし。北海道フリーパスがなければ焦る展開ですが、函館・札幌間の特急「北斗」「スーパー北斗」は便が多いので大丈夫。
  写真は、スーパー北斗1号からの車窓風景(駒ヶ岳付近)。10月なのに、雪ですね。今回の旅は鉄道で回るかレンタカーにするかで悩んだのですが、鉄道にして正解でした。
  旅も終盤、北海道フリーパスにもいろいろとスタンプが押されました。ちょっと失敗したのですが、自動改札や指定券発行機に入れるときには、向きに気をつけましょう。反対向きに入れると、変なところにスタンプされてしまうので。右(おしり)から入れるのが正解です。
  伊達紋別駅で途中下車。長年気になっていた立ちそば「天まで上がれ」で、ようやく実食が叶いました。「天ぷらそば+生卵」です。煮豆ときゅうりの漬物は、サービス。天ぷらはエビ天ですね。ナルトの紅白が反転しているのが北海道らしい部分です(北海道全域でこう、というわけではないが)。
  雪が降った影響なのでしょうか、室蘭本線はダイヤがだいぶ乱れていました。飛行機に間に合わなくなると最悪なのですが、もう1軒、室蘭駅近くの立ちそば「そば清」に寄ります。寄らないと気が済まなかったです。というか、最後に「すずらん」に乗る必要があったので、時間調整の意味も含めて。
  シンプルに、どんべの「天ぷらそば」。味は普通ですね。店の感じも普通。でも、こういう「普通の立ち食いそば」が近年減少傾向にあるので、ある意味貴重な店です。ま、北海道には比較的「普通の立ち食いそば」が多く残っていますが。
  さぁ、総決算です。室蘭から南千歳まで、「すずらん5号」に乗ります。ちなみに、「すずらん」は室蘭・東室蘭間を普通列車として運行しているので、この区間は青春18きっぷ等でも乗れます。なかなかスタイリッシュな車両。この色合いはJR北海道らしくないですね。九州あたりを走っていそうなイメージです。これにて、北海道の全特急乗り倒しの完成です。
  特急乗り倒しと駅そば巡りの旅でしたが、最後にラーメンも一杯。新千歳空港内のラーメン道場にある「白樺山荘」で、辛口味噌ラーメン(中辛)を。茹で卵食べ放題のサービスがあったので、待っている間に2個いただきました。
  まぁ、美味いんですけどね。ラーメン一杯で880円取られてしまうというのがちょっと。駅そばだったら、結構豪華なメニューを2杯食べられたな……と思ってしまいます。このレベルのメニューを600円くらいで食べられれば、駅そばではなくラーメンマニアになっていたかなと思うところですが、ラーメンマニアはたくさんいるので、むしろ良かったと思うべきでしょうか。
  帰りも、バニラエア。ちょっと眠っていた間に、あっという間に成田です。空の旅は、はかないですね。安い席だったわりには景色がよく見える窓側だったのが救いです(ただし、窓側は天井が低いので余計に狭く感じる)。空の旅は本質的に好きにはなれませんが、早くて安いので、今後もLCC限定で利用することがあるでしょう。

戻ります。