倉庫81:’14春の甲子園見参ツアー

  美味しい写真から、旅が始まります。東海道線をひたすら下って、金山へ。この駅の北側にある複合型の商業施設、「アスナル金山」。その1階の、タクシー乗り場の前に「文花そば」があります。よそ者にはなかなか気づきにくい場所なのですが、タクシー乗り場前ということもあって、地元民の間では認知度が高いようで、昼時には券売機前に行列ができます。
  メニューのラインナップは、オーソドックス。特に目を惹く変わりメニューはなかったので、ここは素直にたぬきそばを注文。麺が美味しいですね。香がしっかりしている生麺です。茹で置きのようですが、昼時は回転が速いので、限りなく茹でたてに近い状態で食べることができます。
  穂積で途中下車して、樽見鉄道に沿って少々歩きます。樽見鉄道は穂積を通っていませんが、糸貫・本巣方面まで歩くのであれば、大垣から歩くよりも穂積スタートの方が効率がよいです。
  樽見鉄道、ローカル感がたいへん強く、沿線探訪が楽しい路線です。写真は、北方真桑駅の出札口。窓口の営業は、週に6時間だけ。ギリギリのところで踏ん張っている、という感じですね。
  本巣駅には、樽見鉄道の本社屋と操車場が併設されています。低いフェンスを隔ててすぐに路地があるので、車両などを間近に眺めることができます。給油設備もよく見える場所にあるので、運がよければ給油シーンも見られるかもしれません。
  織部駅まで歩いて、帰りは樽見鉄道に乗車します。織部駅を出た時点では先客は2人だけで、「こりゃ、廃線の危機か」と感じたのですが、途中のモレラ岐阜駅で怒涛の乗車ラッシュ。あっという間に山手線のような乗車率になりました。大型ショッピングセンターの「モレラ岐阜」に、だいぶ助けられているようです。もっとも、平日はこの駅もこれほどの利用者はないのでしょうが(訪問日は祝日)。
  一気に大阪に入ります。まずは景気づけに、阪急梅田駅・かっぱ横丁の「つるまる饂飩」で、かけそば+ささみ天。かけそばに乗っているのは、フリーの天かすです。このチェーン、もう結構な回数食べていて、天かすのサービスがあることは分かっているのですが、ついつい天ぷら系のトッピングを加えてしまいます。天ぷら系トッピング+天かすだと、さすがにちょっと油がきつくなるので、いつも後悔します。きざみそばあたりにしておいた方が、満足度が上がるんですけどねぇ。
  続いて、三ノ宮駅。駅の北側、フラワーロード沿いにある「松屋」で、丸天ぷらそばです。まぁ、関西でよくある「具なしの乾燥天ぷら」なのですが、これを「丸天ぷら」と表記する店は珍しいなと。通常、関西(北部)では「天ぷら」と言えばこれを指すので、敢えて「丸」をつける必要はないと思うのですが。
  実はこの店には、「天ぷら」というトッピングが全部で4種類あるのです。ひとつは、この丸天ぷら。2つめは、「天ぷら(野菜)」。これは自家製の野菜かき揚げでしょうか。3つめは、「天ぷら(鶏・魚・エビ・イカ)」。魚というのがちょっと分かりませんが、要するに各種天ですね。そして、「天ぷら(さつまあげ)」。このラインナップなら、さつま揚げを「丸天」と表記した方がいいのではないとと思ってしまいますが、それは九州の話で、関西ではさつま揚げと「丸天」はイコールで結ばれないのかもしれませんね。
  さて、今回お世話になる宿は、三ノ宮駅から徒歩5分ほど、繁華街の外れにある「カプセルホテル神戸三宮」です。1泊だとかなり高いカプセルなのですが、楽天で「2連泊で4200円」という格安プランが出ていたので、こちらを利用することにしました。
  安くていいんですけどね、カプセルホテルには、連泊利用時には致命的な弱点がありまして。それは、昼間荷物を部屋に置いておけないということ。連泊でも、朝には完全チェックアウトを求められます。この点で、新今宮あたりの安宿の方が使い勝手がいいんですよねぇ。
  2日目の朝食は、三ノ宮駅近く、北野坂を下りきったところにある「都そば」で、しょうが天そばをいただきます。一見すると「しょうが天ではなく、ただの天ぷらでしょ?」と思いたくなるのですが、一応紅生姜が入っています。でも、量が少なく、あまり香らないですね。値段も普通の天そに比べて30円高いので、「都そば」のしょうが天そばはあまりオススメしません。290円のメニューの中から選んだ方がいいと思います。
  前置きがだいぶ長くなりましたが、いよいよ甲子園に乗り込みます。甲子園駅、綺麗になりましたね。階段も広くなって、“人はけ”もだいぶ向上しました。これで、東口の「甲子園そば」が復活してくれれば言うことないのですが、今のところはまだ復活していません。
  選抜大会なので、1日3試合です。今日は、大会2日目。第1試合は、駒大苫小牧(南北海道)vs創成館(長崎)。ネームバリューは、圧倒的に駒大苫小牧の方が上。フレッシュな創成館がどこまで食い下がれるかが見所でした。しかし、どうしてどうして、創成館の投手陣が踏ん張り、僅差の展開に。
  北海道と九州の対戦ということで、どちらも応援団がちょっと寂しい感じでしたが、駒大苫小牧はドラムスを使った軽快で流れるような応援、創成館(写真)は色づかいがよく見た目にも華がある応援で、なかなか良かったと思います。
  試合は、地力に勝る駒大苫小牧が3−0で創成館を振り切り初戦を突破しました。創成館、敗れはしましたが、駒大苫小牧打線を5安打に抑えるなど、チカラのあるところを見せました。悔やまれるのは、2失策。この辺りのスキがなかった分だけ、駒大苫小牧の方が上だったのかなと思います。
  第1試合が終わって球場の外に出てみると、すごい人の数でした。アルプススタンド入口付近を中心に、通過するのも困難なくらいに人で埋め尽くされていました。夏ならまだしも、春はここまで混雑することは少ないんですけどねぇ。
  これから始まる第2試合が、いかに注目度が高いものであるかを物語っています。
  スタンドも、満員に近い状態。土曜日とはいえ、春の1回戦としては異例中の異例です。夏の準々決勝くらいの人の入り。
  そう、第2試合には、かつて「やまびこ打線」の愛称で甲子園を沸かせた古豪・池田(徳島)が登場するのです。
  対するは、これまた古豪の海南(和歌山)。昭和中期にタイムスリップしたかのような対戦が実現したのです。まぁ、海南の方がちょっと歴史(強かった時代)が古く、記憶にまったくないので、個人的には池田に思い入れが強く湧くのですが。
  写真は、海南の人文字応援。プラカードを使って、いくつかのパターンを作り上げていました。ちなみに、写真はチャンス時のパターンで、「GO」を描いています。ちょっと完成度が低めかな……。
  試合は海南が序盤にペースを握り、7回までに3−0とリードします。しかし、8回から池田が怒涛の反撃を見せ、1点差に迫って迎えた9回裏、ノーアウト満塁から林選手の逆転サヨナラタイムリーが飛び出し、劇的な幕切れとなりました(写真は、サヨナラのランナーがホームに駆け込んでくるところ)。
  もう、大興奮です。この試合を見られただけで幸せなのに、まさか逆転サヨナラシーンまで見ることができるなんて! 海南にはちょっと可哀そうですが、球場内がかつてないほどに沸き上がりました。
  1回戦で、しかも池田はこの後2回戦で敗れてしまうのですが、この試合は多くのファンの間で末永く語り継がれることになるだろうと思います。
  興奮冷めやらぬ球場外。正面チケット売り場脇では、恒例のプラカード撮影サービスがあったのですが、池田のプラカードを目当てにする人々が長蛇の列をなしていました。春夏通じて、ここまで撮影行列ができているのは初めて見ました。
  私も、池田プラカードをゲット!
  第3試合は、日本文理(新潟)と豊川(愛知)の対戦です。第1試合に似た構図で、いわゆる「平成強豪」と初出場校の対戦。戦前の下馬評では、プロ注目の飯塚投手を擁する日本文理の方がやや上回っているか、と言われていました。しかし、豊川は甲子園出場はないものの、森福投手(ソフトバンク)をはじめ多くのプロ野球選手を輩出している強豪校です。実力差はそんなに大きくはないだろうと思っていました。
  写真は、豊川のアルプススタンド。初出場らしい、ものすごい大応援団。TKの人文字も鮮やかです。一方の日本文理は、いつもこんな感じではあるのですが、応援は控えめです。この差が、果たしてどう影響するのか。
  とにかく、注目は日本文理のエースにして中軸を打つ、飯塚選手です。ダイナミックなフォームから放たれるストレートは140km台半ば。コントロールの乱れも少なく、序盤から豊川打線につけ入るスキを与えません。
  しかし、豊川のエース・田中選手も飯塚選手に勝るとも劣らないすばらしい投球を見せ、7回まで両チームともゼロ行進。8回表、やや疲れが見え、球威が落ちてきた田中投手から日本文理が1点をもぎ取ります。しかし、豊川は土壇場で粘りを見せ、9回裏に追いつきます。延長戦に入って10回表に日本文理が2点をとって突き放せば、豊川も10回裏に2点を返す。息詰まるような試合展開となりました。
  そして迎えた13回裏、豊川は2アウト2塁のチャンスを作ると、5番・佐藤選手が甘く入った初球のスライダーをとらえ、サヨナラタイムリーヒット! 劇的な決着となりました。
  序盤は日本文理がやや押し気味で、終盤も疲れの見える田中投手から得点をもぎ取った日本文理でしたが、豊川の驚異的な粘りに屈する形になりました。応援の後押しもあったかもしれません。校歌斉唱の時に、豊川ナインが空に向かって大声で歌っていたのがとても印象的でした。この後、豊川はベスト4まで勝ち進み、甲子園に旋風を巻き起こしました。やっぱり、甲子園に縁がなかっただけで、地力はあったんですね。
  たった1日だけの甲子園観戦でしたが、サヨナラが2試合、延長戦が1試合と、とても濃い内容でした。いい日に来たなぁ、と。ちょっと気が早いですが、夏にはどんな戦いが繰り広げられるのか、楽しみです。
  帰りがてら実食した駅そばを3杯紹介して終わることにしましょう。まずは、新長田駅南口から徒歩3分ほどの「都そば」で、きざみそばを。昨日の教訓を生かして、オーソドックスなメニューから選びました。ただ、この店は一般的な「都そば」よりも価格が高く設定されていて、きざみそばが320円します(多くの店舗では290円)。麺が違うわけではなさそうだし、量が多いわけでもありません。強いて言えば、他の店舗との違いは看板が新しいというくらいでしょうか。ちょっと腑に落ちない価格構成ですね。
  続いて、阪急京都線・大山崎駅改札外の「阪急そば」で、天ぷらそば。阪急そばにはいろいろなメニューがあるのですが、どうしてもここでは天ぷらを乗せたメニューを食べたくなります。小エビが入っているだけの乾燥天ぷらなのですが、これが結構美味いんですよねぇ。カツオ系の出汁が利いたつゆにもよく合うんです。
  最後の1枚は、JR東海道本線栗東駅、東口ロータリー向かい「アル・プラザ」のフードコート内にある「太郎」の卵とじそばです。卵とじそば、かつてはあまり好きではなかったのですが、近鉄八尾駅「河内うどん」のふわとろ卵とじに出会ってから考えが変わり、最近はあちこちで試しています。この店は、ちょっと卵を茹ですぎている気がしますが、一緒にとじている長くカットしたネギの香りが○。
  滋賀県内のJR東海道本線には、駅舎内に限って見れば米原駅しか駅そばはないのですが、駅前に平和堂系列のショッピングセンターがドンと建っている駅が多いので、安価なそば・うどんにありつける駅は多いです。今後も、さらなる駅そば巡りに精を出すことにしましょう。

戻ります。