倉庫80:信越春待ち紀行ツアー

  今回は、去り泥む冬と、出番を待つ春を感じに行く旅。3月に入ると、東京ではすっかり春の陽気が優勢になってきますが、信越地方ではまだまだ冬がはびこっていました。
  中央線で西下し、最初の下車駅は韮崎駅。この駅は、かつて改札近くの目立たない場所に駅そばがありましたが、その後閉店し、10年くらいの間は駅そば不在でした。しかしこのほど、小淵沢の雄・丸政が駅そばを復活させたのです。
  写真は、オリジナルメニューのコラチャー一本乗せそば。トロトロに煮込んだチャーシューをドンと乗せます。和風出汁とチャーシュー、違和感なく合いますね。沖縄のソーキそばの味を濃くしたようなイメージです。
  韮崎駅前は目下、広場整備工事中。「丸政」のメイン出入り口は駅舎の外側にあるのですが、狭い通路を残して防護壁で覆われてしまっているので、写真が撮りにくいのなんの。この工事が終わったら、また外観写真を撮りに来ることにしましょう。そして、駅前がどのように整備されるのか、楽しみにしておきましょう。
  ひと駅乗って、新府駅で下車。駅そばなどあるはずもない無人駅です。この辺りから、雪が目立つようになってきました。今日の時点では、韮崎・新府間に春と冬の境界線があるようです。
  本日の2杯目は、松本駅東口から徒歩2分、バスセンターの地下にある「こすげ亭」で、きのこそば。きのこそばというと秋のイメージがあるかもしれませんが、この店に限って言えば「冬」のイメージです。なぜなら、粗くおろされた大根が添えられるから。これが、雪のように見える(丼の左上)のです。可憐な一杯ですね。越後湯沢の「雪割りそば」に似た趣向でしょうか。
  きのこがちょっと少ないように見えるかもしれませんが、正解は「丼が大きい」です。
  長野駅では、駅ビル建て替えのため、待合室内にあった「小菅亭」が閉店していました。しかしその一方では、東口駅舎外側に新たな駅そば「水芭蕉」がオープンしていました。早速、野沢菜わさび昆布そばをいただきます。
  このメニュー、長野県内の旧キヨスク系駅そばで多く扱っているもの。刻んだ野沢菜とわさび菜、そして昆布を和えたものをトッピングします。見栄えはしないのですが、味覚的にはかなり好みです。まず、シャキシャキした食感がよい。そして、香りがよい。青味とわさびのツンとくる辛みがよくマッチしています。
  本日のお宿は、JR新潟駅から徒歩5分ほどのビジネスホテル「シングルイン新潟第3」。新潟には、4000円を切る格安のビジネスホテルがたくさんあります。その中でも、こちらはヘタをすると健康ランドやサウナよりも安い3000円切りです。部屋は若干狭いですが、設備はしっかり整っています。こういうホテルが多いので、北陸や信越方面を巡るときには新潟泊になることが多い昨今です。
  ちなみに、ホテルの斜め前には駅弁調整業者の新潟三新軒の本社があります。駅弁ファンにとっても垂涎の宿かも。
  2日目の朝食は、新潟駅から徒歩8分くらいの場所にある万代シティバスセンターまで足を伸ばします。ここに、立ち食いそば「浦浜そばコーナー」があるということはだいぶ前から知っていたのですが、駅から少々離れているということもあって、これまでなかなか実食する機会がありませんでした。地元では有名な店ですからね、これは食べておかないと。
  この店の一番の売りは、そば・うどんではなくカレーになります。レトルト商品(商品名は「バスセンターのカレー」)にもなっているほどで、実際、居合わせた客の半分以上がカレーライスかカレーそば・うどんを食べていました。
  私も、つゆの味が分からなくなるのを覚悟の上でカレーそばを注文しました。ルックスは、こんな感じでとてもシンプル。異様なほど黄色いのが特徴。食べてみると、マイルドで、コクがありながらも後切れがよく、美味しくいただけました。玉ねぎがやたらたくさん入っていたのが印象的で、これがマイルドなコクを生み出しているのだろうと思いました。これ以後、私は自宅でカレーを作るときには玉ねぎをメチャクチャ入れるようになりました。従来の3倍増くらい。
  少し、朝の散歩を。JR越後線に沿って、寺尾駅まで歩きました。途中で、白山神社へ立ち寄ります。新潟を代表する神社のひとつだけあって、祭りがあるわけでもないのに出店が出ていました(朝早かったので、準備中)。
  写真はありませんが、ハローキティの絵馬(絵馬自体にも、奉納所にもキティが描かれている)があったのも印象的でした。
  鉄道旅に戻ります。長岡駅では、駅ビル1階に知らないうちにオープンしていたフードコート内の立ちそば「長岡やなぎ庵」で、冬のイメージにピッタリ合うけんちんそばを。長岡の駅そばと言えば、かつて改札内外両側から食べられる「やなぎ庵」があったのですが、NRE化して、改札外側の窓口が塞がれてしまうというマイナーチェンジをしてしまいました。その後、改札内の店が再びトッキー(「やなぎ庵」の運営業者)に移管され、改札外にはこの店ができたということで、元の鞘に戻った(改札内外どちらでもトッキーのそばを食べられる)ことになりました。めでたしめでたし。
  長岡駅前には、長岡花火大会で使用された三尺玉打揚筒(実物。1926年から約70年間使用されたもの)と、花火玉(こちらはもちろんレプリカ)が展示されています。いやはや、これはデカいですね。長岡の花火大会は越後3大花火大会に数えられ、毎年100万人を超える見物客が訪れます。個人的には人ごみが嫌いなので、会場へ行きたいとはあまり思わないのですが、花火自体は見てみたいですね。遠目でもよいので。
  帰りは、越後線で。全国でも有数の豪雪地帯である魚沼地方は、まだ深い深い雪で閉ざされていました。写真は、JR北堀之内駅のホーム。駅名票がスッポリ埋まるくらいの積雪です。この地方に春が訪れるのは、まだもう少し先のようです。
  帰りがけに、高崎駅「八起家」でたぬきそばを一杯。「八起家」と言えば、新幹線・在来線の乗継改札脇にある店舗が有名なのですが、同名店が上信電鉄の改札外にもあります。駅舎の外側からも利用でき、店内を通り抜けて上信電鉄の改札方面へ行けるので、ショートカットルートとしても便利ですね(食事をせずにただ通り抜けるだけ、はやめましょう)。
  味覚的には、どうということもないです。NRE化していますのでね。ただ、NREと言っても、首都圏の北戸田仕様のNREスタンダードではありません。メニューも値段も、オリジナル。たぬきそばにも、天かすが使用されています。ワカメも乗っています。
  高崎駅では、名物駅弁のだるま弁当を買い、自宅に持って帰って食べました。この有名駅弁を、実は食べるのは初めて。ずっと「この容器が欲しい!」と思っていたのですが、ヘタに近いだけに「いつでも行ける」と高をくくり続けて今に至ります。
  値段的にちょっと高いですけどね、味は悪くないです。色とりどりのコンニャクが最大の特徴ですね。椎茸の煮しめも美味しかったです。

戻ります。