倉庫77:’13夏の甲子園観戦ツアー

  今年の「甲子園・夏観戦ツアー」は仕事で長期間関西に滞在していた合間を縫って行ってきました。そのため、例年のような東京発着スタイルではなく、関西滞在中のうち仕事に関わる部分を切り取って、観戦シーンだけをお送りします。
  今日は、高校野球で一番おもしろいといわれる準々決勝。第1試合は、鳴門(徳島)と花巻東(岩手)の対戦です。準々決勝だというのに、花巻東のアルプスはちょっと寂しい人の入り。
  外野スタンドも、準々決勝とは思えないほどに空いていました。平日で、第1試合で、しかも優勝候補といわれていた学校が早々と姿を消してしまった大会だからでしょうか。
  この試合、もっとも注目されたのが花巻東の小兵・千葉選手。持ち前の選球眼と巧みなバットコントロールで粘りに粘り、根負けした投手が四球を出すのを待つというスタイルが話題になりました。この日も、持ち味をいかんなく発揮して、5打席で4つの四球を選びました。千葉選手の活躍もあり、試合は花巻東が5−4の接戦をものにしました。
  第2試合になって、だいぶ観客数も増えてきました。春はともかく、夏の甲子園はこのくらいの観客数がないと雰囲気が出ません。1回戦とかならまだしも、準々決勝だからね。
  第2試合は、明徳義塾(高知)と日大山形、甲子園常連校同士の対戦です。今年に関しては、両校とも特に優勝候補には挙げられていなかったのですが、やはり地力がありますね。
  明徳義塾のアルプスも、ご覧の大盛況。
  この試合で注目を集めたのは、日大山形の4番にして高校屈指のスラッガーとの呼び声高い奥村選手。この日は、4打数1安打でしたが、唯一のヒットが貴重な同点タイムリースリーベースでした。
  試合は、8回に3本のヒットを集めた日大山形が4−3で競り勝ちました。花巻東に続いて、東北勢2校目のベスト4進出。東北勢が、昭和の頃からは考えもつかないくらいにレベルアップしていますね。優勝旗が白河の関を超える日も、そう遠くないのではないでしょうか。
  第3試合は、前橋育英(群馬)と常総学院(茨城)という、関東勢同士の対戦です。前橋育英のアルプスでは、黄色いタオルを掲げての応援が鮮やかでした。菜の花畑みたい。
  この試合は、前橋育英の2年生エース・高橋選手の奮闘が光りました。序盤にエラーが絡んで2点を失いますが、3回以降は2年生とは思えない堂々たるマウンドさばき。中盤はゴロの山、終盤は三振の山を築きました。
  味方の反撃は、土壇場の9回でした。2本の長打に相手エラーが絡んで、同点とすると、延長10回にヒット→送りバント→ヒットというお手本のような攻撃でサヨナラ勝利。息詰まる投手戦にピリオドを打ちました。
  第4試合は、富山第一と延岡学園(宮崎)です。正直、事前予想ではどちらもここまで勝ち進むとは思っていませんでした。いや〜、高校野球の予想は難しいです。
  第3試合に続いて、この試合も9回では決着がつかず、延長戦にもつれ込みました。最後はフィルダースチョイスでサヨナラ決着という幕切れでした。5−4で、延岡学園の勝利。
  終わってみれば、今日の4試合はすべて1点差の試合でした。常にハラハラし続けるような展開の試合ばかりで、見ていて楽しかったです。時間もあっという間に過ぎ、気づけば空は真っ暗に。1日中観戦していても、甲子園は飽きないですね。
  翌々日、仕事の合間にちょっとだけ時間ができたので、第2試合を途中から観戦しました。花巻東、今日は大応援団のアルプスです。
  準々決勝に続き、花巻東の千葉選手に注目が集まりましたが、この日は4打数ノーヒットで、四球も選ぶことができませんでした。後から知ったことですが、この試合の前に「カット打法」について審判から注意があったようですね。個人的には、ファールを打つのも戦術のうちだと思うので、ちょっと可哀そうだと思いました。どう見ても「バント」ではないですからね。
  千葉選手を封じられた花巻東は攻撃にリズムが出ず、0−2で敗戦を喫しました。なんか、後味が悪いですね。
  リニューアルと同時に綺麗に消えてなくなった甲子園名物のツタも、だいぶ再生してきました。壁一面を覆い尽くすまで、あと何年くらいかかるでしょうか。来年どのくらい成長しているか、楽しみにしましょう。

戻ります。