倉庫73:’13春の甲子園見参ツアー(後編)

  北上は日豊本線で。九州新幹線に乗ってみるという手もあったのですが、宮崎出身の友達が地元に帰っているということで、ちょっと会うことにしました。本当は鹿児島出身なのですが、宮崎の大学に通っているということもあり、宮崎が第二の故郷になっている人です。
  友達の行きつけだというこちらのホルモン屋さんで、軽く一杯。宮崎着が22:00頃になってしまったため、ほんの1時間半ほどの再会でしたが、良い旅の思い出になりました。
  この日は、宮崎の定宿「マリノーヴァ」で一泊。上等なシティホテルですが、カプセルホテルを併設しています。もちろん、私が泊まるのはカプセルの方。
  日豊本線で九州を縦断する場合、よほどうまく行程を組まない限り、延岡・佐伯間は特急でワープすることになります。この間は、鈍行が1日3往復しか走っていないので。18キッパー泣かせの区間です。ここを中心に工程を組む人も珍しくありませんが、私の場合、朝が宮崎発で、夜には小倉初の夜行バスに乗りたいという都合があるため、そうもいきません。2000円の出費を呑みます。
  とはいえ、18キッパーにはなかなかできないラグジュアリーな列車旅(「にちりん8号」に乗車)。こういうことが1回くらいあってもいいのかな、と思います。
  佐伯から、また鈍行乗継旅の再開です。大分県内の日豊本線も、比較的便が少なく、行程編成に苦労します。区間列車が多いので、県内を縦貫しようとすると乗継に長い待ち時間が発生したりします。
  こういう時には、とりあえず区間列車に乗り、降りたことがない駅で降りてみるのもいいでしょう。やって来たのは、中山香駅。もちろん駅そばなどないのですが、駅の近くで回転焼き屋さんが営業していました。関東では「今川焼き」といいますが、こちらでは「回転焼き」が一般的な呼称。できたてアツアツで、あんこが嫌いなはずの私でも美味しく食べられました。
  中津駅では、未食の駅そば「弁慶うどん」でごぼう天そばをいただきます。ゴボウは、ささがきの単独揚げ。カマボコを2枚乗せるのも九州らしい一面です。
  全体的に、九州のそばつゆは淡いのですが、淡い中にも味わいがあり、個人的にはかなり好きです。味付けでどうこうではなく、ダシで勝負している感じが好き。
  豊前松江駅で途中下車し、道の駅「豊前おこしかけ」まで歩いてみました。鉄道旅でも、結構巡れる道の駅があるものです。駅併設のパターンもありますが、徒歩20分くらいまでを許容すれば、かなり寄れます。
  ただ、残念ながらメイン施設は閉店していました。まだ18時だというのに、幹線国道(国道10号)沿いの駅とは思えないですね。ギリギリ開いていた物産館で、ロールケーキとパンを買いました。このロールケーキ、メーカーが社会福祉法人になっています。徳島駅の駅そば「麺家れもん」のように、社会福祉法人の事業も各地で活発化しているようです。良い試みだと思います。
  九州とお別れする前に、もう一杯。安部山公園駅から徒歩3分ほどのところにある「資さんうどん」で、えび天そば+かしわおにぎり。えび天は小エビのかき揚げで、別盛りで出てきます。かなり大きい。サクサクで美味しいのですが、ちょっと油がきついかな。食後に少しもたれました。「資」の字が入ったカマボコを乗せるが、この店の特徴。ここに金をかけるのはどうかという声もありそうですが、個人的にはインパクトがあって好きです。この値段で出せるのなら、良い工夫だと思います。そして、かしわおにぎり。これは九州に行ったら一度は食べたい鉄板ですね。個人的には列車内で食べることが多いですが、駅そばのサイドメニューにも好適だと思います。
  夜行バスで、大阪に戻ります。オリオンツアーのバスでしたが、なかなか快適な車両でした。しかし、法改正によってこの手の格安高速バスは大半が姿を消しました。今後、九州方面への移動手段を考えるときには、少し悩むことになりそうです。
  昨夜はホテルに泊まっていないので、携帯の充電ができませんでした。残量、ピンチです。こんな時には、私はマックへ行きます。近頃のマックには、無料で使用できるコンセントが各席にある店舗が多いので。これはありがたいサービスですね。本来はノートPC用の電源ですが、携帯の充電も認められています。
  さぁて、甲子園に戻ってきました。中3日での甲子園見参になりましたが、ここからが旅の本懐。九州行きは、あくまでも「おまけ」です。
  第1試合は、地元・兵庫県の報徳学園と、常葉菊川(静岡)の対戦。報徳学園の応援、すごいですね。特に、このブラバン。なんだ、この人数は! これは強い援護射撃になることでしょう。
  この試合で注目したのは、報徳学園のエース・乾投手。1年生の時から注目されていた投手ですが、最速146kmのストレートを投げ込む右の本格派です。
  しかし、この日は調子があまりよくなかったのでしょうか。ストレートもだいたい130km台後半で、相手を圧倒するような迫力はありませんでした。打っても、すでに1回戦を戦って緊張がほぐれている常葉菊川ナインの前につながりを欠き、4−3で初戦敗退となりました。常葉菊川も甲子園常連の強豪校ですからね、大応援の後押しをもってしても打ち崩せませんでした。
  第2試合は、岩国商(山口)と山形中央の対戦。どちらも、甲子園ではあまり上位に進出したことがないチーム同士の試合です。スコアボードを見て、まずビックリ。両チームのスタメンに、「高橋」が4人もいます。両チームの先発投手が「高橋」でした。
  試合は、両チーム合わせて24本のヒットが飛び交う打撃戦になりました。ヒットの数では岩国商の方が上回ったのですが、チャンスでのあと一本が出ず、6−2で山形中央の完勝となりました。6回表に、ノーアウト1塁のチャンスを山形中央の好守でダブルプレーに仕留められて、流れが一気に山形中央に向きました。つくづく、高校野球は「流れのスポーツ」だと思いました。
  昼食の買い出しに、ダイエーへ行きます。おにぎりコーナーが、すごいですね。やっぱり、手軽に食べられるということでよく売れるのでしょう。「製造工場か?」と思うような在庫数でした。
  第3試合には、我らが埼玉の花咲徳栄が登場します。今年の花咲徳栄は、気迫が売り物のエース・関口投手と、プロ注目のスラッガー・若月選手を擁し、有力視されていました。応援も、「花」の人文字が鮮やか。私が高校生だった頃には、いつも県内ベスト8かベスト4どまりで甲子園には手が届かなかった学校ですが、近年はちょいちょい甲子園に届くようになりましたね。
  対するは、実績十分の強豪・県岐阜商です。
  花咲徳栄、期待していたんですけどねぇ。頼みの関口投手の制球が定まらず、甘く入った球を痛打され、4回までに5失点、完全に県岐阜商のペースになってしまいました。8−3で、県岐阜商の勝利。県岐阜商、派手さはありませんが、さすがは歴戦の強豪だけあって、試合の進め方が巧いです。
  救いだったのは、若月選手(写真)のホームランを見ることができたことでしょうか。若月選手、オリックスにドラ3指名されましたね。プロでの活躍を期待しましょう。
  春の甲子園は、1日3試合しかありません。不完全燃焼ですが、逆に、夕方以降の時間をいろいろなことに使えるというメリットもあります。
  というわけで、駅そば虱潰し。やって来たのは、阪急神戸線六甲駅改札外の「阪急そば」。お馴染みのチェーン店ですが、このチェーンでは食べたことがなかった肉そばを試してみました。関西らしく、牛肉ですね。甘く煮付けてあるので、煮汁がつゆに甘さを加えて、まろやかになって美味しいです。
  有馬温泉に代表されるように、六甲山地のふもとに位置する阪神エリアは、温泉が豊富に湧くことでも知られています。気取らない温泉銭湯もたくさんあります。410円で、結構楽しめます。
  六甲駅から徒歩10分ほどのところにある篠原温泉は、半露天風呂があり、ぬるめの源泉浴槽もあるので、長湯向き。夜行バスの発車時刻までだいぶ時間がある私にとっては、うってつけの施設です。ここの浴槽は狭いので、譲り合いながらの長湯になりますが、たっぷり2時間くらい入っていました。お湯は、黒湯です。
  帰りも、格安高速バスで。東京・大阪間は、夜行バスの中でも特に価格競争が激しい路線ですが、もともとJRの高速バス(エコドリーム)が安いので、個人的には法改正後もそれほど影響はないかなと思っています。夜行バスを使って阪神エリアに乗り込む機会が、今後も頻繁にあることでしょう。

戻ります。