倉庫68:奥羽越雪中ダイブツアー

  毎年恒例の雪景色堪能ツアー、今年もやります。常磐線→水郡線というルートで北上し、郡山「郡山幹線そば処」で昼食を摂るところからスタートしましょう。
  新幹線改札の中にあり、改札外からでも利用できるようになっているこの店、だいぶ古くからこの場所にあると思うのですが、今回初めて存在に気がつきました。在来線を利用することが多い人にとっては、ちょっと気づきにくい場所にあります。
  写真は、かき揚げそば。味はどうってことないんですけどね、ねぎをたっぷり乗せてくれるのが嬉しいです。
  福島駅で途中下車。福島と飯坂温泉を結ぶローカル私鉄・福島交通飯坂線(通称「飯坂電車」)の沿線を歩きます。飯坂電車は総延長わずか9.2kmという短い路線ですが、駅の数は12もあります(起終点含む)。つまり、駅間が短いんですね。ちょっと歩けばすぐに隣の駅につくわけで、沿線を歩いていて飽きないです。
  写真は、福島交通の本社屋を兼ねている桜水駅。立派な駅舎に見えますが、大部分は本社事務所です。待合室にストーブが置かれていたのが印象的でした。
  医王寺前・花水坂間に架かる、小川橋。鉄橋には、いわゆる欄干がないので、なんとも心もとない感じがします。単線ならなおのこと「落ちちゃうよ!」とハラハラします。しかも、結構揺れるんですよねぇ。
  終点の飯坂温泉まで歩きました。飯坂温泉駅は、温泉街のど真ん中にあります。しかし、意外と人が少ないです。駅だけでなく、温泉街自体がにあまり活気がないように感じました。もしかしたら、まだ原発事故の影響が残っているのかもしれません。
  写真は、駅前にあるパチンコ店です。飯坂温泉街では、風情のある街並みの美観を損ねないようにと、あらゆる商業施設がレトロ調になっています。駅舎やコンビニも含めて。
  飯坂温泉駅。頭端式ホームで、終着駅ならではの独特な趣があります。ちなみに、飯坂電車の中では、福島駅と曽根田駅、桜水駅、そしてこの飯坂温泉駅が有人駅です。他にも窓口がある駅が多いので、時間帯によっては有人となるのかもしれませんが、訪問時には無人でした。
  東北本線に戻り、北上の旅を続けます。途中、仙台「杜」で鶏から揚げそばを食べたので、写真を。
  見てのとおり、我孫子「弥生軒」にヒケを取らない、デカ盛り系です。唐揚げそばはまだそれほど実食した店が多くありませんが、これまで食べてきた印象では、「唐揚げはデカければデカいほど美味い」という方程式が成り立つような気がします。小さいから揚げを3〜4個乗せるタイプは、冷凍ものであることが多く、パサパサしているんですよね。大きな唐揚げは店揚げしていることが多く、ジューシーでたいへん美味しいです。値段的にも、このボリューム感で360円と、たいへん安いです。
  初日の行程は、北上まで。北上駅から徒歩5分ほどの「北上カプセルホテル」に泊まります。写真右の、黄色いビルです。このうちの、5階ワンフロアがカプセルホテルになっています。
  福島や仙台あたりでは雪が見られなかった(二本松あたりでパラっと降りましたが)のですが、岩手県に入って景色が一変しました。さぁ、雪中行の開始です。
  朝食は、盛岡「はやて」で。盛岡駅には2軒の「はやて」がありますが、今回は未食だった「フェザン店」で食べました。既食の「南口店」も「フェザン店」も、同じ会社が運営しているのですが、どうもメニューや値段が微妙に異なるようです。味が違うかどうかは、連食していないのでよく分かりません。今回食べた「フェザン店」に関して言うと、まぁ普通ですね。個人的に、赤い漆器風の丼で出てきたことが嬉しかったです。これを見ると、「東北へ来たなぁ」という実感が増すので。
  IGRと花輪線を乗り継ぎ、大館へ。大館駅で降りてみると、吹雪でした。天気予報では「観測史上最も強い寒気が流れ込んでいる」と報じていました。雪景色を眺めるにはうってつけなのですが、ちょっと嫌な予感もします。写真には写っていませんが、駅前では盛んに雪かきが行われていました。ちょうど、雪かきをしていた人と喫煙所で居合わせたので話を聞いてみたのですが、むしろ「雪かきでいい小銭稼ぎができる」と、喜んでいました。個人で駐車場などの管理業者と契約して、雪かきのアルバイトで稼ぐ人も結構多いようです。経済的にマイナスなイメージが強いですが、実はプラスの面もあるんですね。
  大館駅舎内の「NEWDAYS」で、懐かしい駅弁「鶏めし」を売っていたので、衝動買いしました。鶏めしってあちこちにあるんですけどね、やっぱり大舘は比内鶏の産地ですから。
  さほど豪華な感じのする弁当ではなく、値段も高め(840円)なのですが、駅弁には駅弁にしかない良さがあります。味だけでなく、掛け紙の風情とか、容器の緻密な細工とか。大量生産のコンビニ弁当には絶対にマネできない要素があります。だからこそ、絶滅せずに生き残っているのでしょう。……しかし、駅弁がコンビニでしか売られていないというのは、少しさびしいですね。
  続いて、鷹ノ巣駅で途中下車。駅舎内に今年オープンしたばかりの駅そば「エキナカショップ7to7」で、天玉そばをいただきます。鷹ノ巣駅は、10年近く前に、待合室にあった駅そば「こけし亭」が閉店し、さらにこのほど駅舎内に合ったハンバーガーショップも撤退して、大変さびしい状況になっていたのですが、市街地の空洞化を懸念した北秋田市が「にぎわい創出」を目的に、第3セクターを通してオープンしたのがこの店。いやぁ、粋なマネをしますね。
  味は特にどうということもないですが、卵(温泉玉子)には比内鶏の卵を使用するなど、ご当地性もあります。末永く頑張ってほしいと思います。応援しています!
  大館駅前が吹雪いていた時点で嫌な予感がしていたのですが、やはり的中しました。鷹ノ巣を出る時点で、列車に遅れが発生。そして秋田駅に着いてみると、羽越線の全面運休(翌朝9時まで)を知らせるボードが出ていました。今日は羽後牛島駅(羽越線)の近くにある健康ランドに泊まろうと思っていたので、そこまでたどり着けないという事態に陥ってしまいました。
  さて、今日泊まるところをどうするか。慌てて携帯でいろいろ探してみましたが、秋田市内の、値段的に折り合えるホテルはすべて満室。私と同じように「帰宅難民」となった人々に、先を越されたようです。
  羽越本線は全面運休でしたが、奥羽本線は「とりあえず出発はする(が、どこまで行けるかは保証できない)」とのことだったので、奥羽本線沿線で宿を探し、どうにか大曲のホテルを確保することができました。
  奥羽本線のホームに行ってみると、駅員さんが総出で車両をガリガリと削っています。これ、ドアにびっしりと張りついた氷を削り落としているところです。吹雪をもろに受けて、ドアが凍りついて開かなくなってしまったんですね。これは大変な作業です。
  秋田駅を定刻通りに出た奥羽本線ですが、大曲に着くころには1時間近く遅れていました。まぁ、このくらいは覚悟していました。内陸部に入ると、雪は変わらず降っていますが、とりあえず風が小康状態になったので、なんとか街を歩ける状態にはなっていました。しかし、駅前通りにはスプリンクラーが多数設置されていて、縦横無尽にお湯をまき散らしているので、コンビニを経由してホテルに着く頃にはズボンが太もものあたりまでびしょ濡れになってしまいました。スプリンクラー、なんで上向きにするんですかね。歩行者にとっては嫌がらせとしか思えません。
  ともあれ、どうにかホテルにたどり着けました。
  一夜明けましたが、雪は相変わらず降っています。風も少し強い状態。しかし、どうにか奥羽本線は運休になることなく、旅を続けることができました。予定はだいぶ変更せざるを得ませんが。
  今日は、まずは横手で途中下車。横手は、15年前にバイトで1週間ほど滞在したことがある、懐かしい街。しかし、駅舎も建て替えられ、バスターミナル近くにあったサティが閉店して(老人ホームになっていた)、代わりに駅の北側のエリアに「よこてイースト」という商業施設の集合体ができていました。よく言えば「街がすっきりした」なのですが、悪く言えば「活気がなくなった」ように感じます。
  横手バスターミナルの近くで「そばうどん」の看板を掲げる店「忠ちゃん」を見つけたので、入ってみます。駅そばというより一杯飲み屋の雰囲気がある店ですが、昼間は麺類のみの提供。そばにかき揚げと卵を入れてもらおうとしたのですが、かき揚げが切れているとのこと。「イカ天ならできる」と言うので、イカ天に変更。ただ、イカ天はお品書きに書かれていません。よく分からない店ですね。
  味覚的には、つゆがかなり塩辛いですね。雪国だからでしょうか。イカ天は出来合いでした。
  続いて、山形駅の新幹線改札内にある「山形売店」で、月見そばを。今回は青春18きっぷで旅をしているので、新幹線改札内には入れないのですが、わざわざ入場券を買いなおして入り、食べてきました。
  味は普通です。変わりメニューに「いも煮そば」があったので、そちらにすればよかったかなと、少し後悔しています。
  今日は予定を大幅に変更したので、あまり観光的なことはできませんでした。米沢から米坂線で坂町へ、坂町から羽越線で新潟へ出て、ようやく本来の予定に追いつきました。不思議なことに、新潟市内には雪はほとんど積もっていませんでしたし、降ってもいませんでした。
  新潟駅付近には安ホテルがたくさんあるので、鉄道旅行の際にはこの街に寄ることがたいへん多いです。今日は、「ホテルリッチ新潟」に宿泊。楽天経由で、シングル2800円くらいだったと思います(忘れました)。
  信越本線で西へ、南へ。北陸新幹線の、上越駅。だいぶ完成が近づいてきましたね。新幹線が開業すると在来線が廃れるので、18キッパーとしてはあまりうれしくない部分もあるのですが、一方で新たな駅そば店がオープンしそうな予感もあり、複雑です。でも、北陸新幹線に関しては、開業すると富山・直江津間などはまず間違いなく3セク化されると思うので、やっぱりあまり嬉しくないかも……。
  三才駅で降り、少し歩きます。長野電鉄に沿って歩く形になります。長野電鉄には、味のある駅舎が残っている駅が多いので、駅ファン必見です。
  写真は、桐原駅。時代物のドラマに出てきそうな佇まいで、いいですねぇ。
  こちらは、本郷駅。一見するとただの橋上駅に見えるのですが、実は駅舎内部が「本郷駅ステーションデパート」になっています。たいへん古いタイプのエキナカショッピングモールですね。ただし、テナントの大半が撤退していて、営業している店舗は少ないです。駅近くのコンビニの方が遥かに賑わっているくらいで、かなり寂しい光景が広がっています。
  長野駅まで歩きました。あとは、篠ノ井線→中央本線というルートで帰るのみです。
  途中、上諏訪駅で降り、線路沿いのコンビニの中にある立ちそば「そば千」で月見そばをいただきました。これがなかなか美味しく、麺は乱切り、ねぎが斜めにカットされているなど、個性にも富む店でした。コンビニ内店舗だからということもあり、24時間営業しています。
  長野駅で買った駅弁「峠の釜めし」を、富士見駅で列車を待っている間に食べます。本当は列車内で食べようと思っていたのですが、長野からの列車がずっと混んでいて、食べられる状態ではありませんでした。まさか衆人環視の中で立ち食いというわけにもいかないので。
  たまに食べたくなる「峠の釜めし」ですが、ちょっと値段が上がりましたね。1000円の大台に乗ってしまいました。こうなると、なかなか手を出しづらくなってきます。益子焼の容器を使うなど独自のこだわりがあるため、分からなくもないのですが、840円くらいにしていただけるとありがたいのですがねぇ。
  最後の1枚は、竜王駅。駅前に綺麗に整備されたロータリーに、煌びやかなイルミネーションが。冬の旅は、これもまた楽しみのひとつです。近年では、意外なローカル駅にもイルミネーションがあったりします。これも、集めてみれば結構面白いかもしれないですね。

戻ります。