倉庫58:常磐浜街道迎春ツアー

  南東北横断忘年ツアーが3泊4日だった、つまり青春18きっぷが1日分残っているわけで、日帰りでちょいと出かけてきました。目指すは、福島県いわき市。市内の道の駅「よつくら港」の震災復興ドキュメントを追っていまして、その経過観察に行ってきた次第です。
  写真は、途中下車した水戸駅前にある水戸黄門像。本当はこの駅で駅そばを食べているのですが、写真がないのでスルーします。
  現時点では、JR常磐線でいけるのは広野まで。この先は、原発20km県内の警戒区域に入るため、運休です。広野駅に仮設ホームが組まれたことから推して、当分の間はここが終着駅となるのでしょう。
  四ツ倉まで戻り、ここから歩きます。国道6号も、楢葉町以北は通行止めです。
  道の駅「よつくら港」は、JR四ツ倉駅から歩いて15分ほどの海っペりにあります。震災後、この駅を訪れるのは2回目。前回(2011/6)訪れた時には、津波にえぐられた建物をそのまま使っての仮営業だったのですが、どうやら取り壊された様子。仮営業も、休止していました。残念。200円のうにめしを楽しみにして来たのに。
  津波被害を受けた道の駅は何か所かありますが、ここが一番復旧のスピードが速いように思います。仮営業をしている駅はあっても、旧駅舎を取り壊して新築へ動き出しているのはここだけかもしれません。今後も、経過を見守りたいと思います。
  駅の裏手に積み上げられていた漁船の残骸も、だいぶ数が少なくなっていました。とはいえ、やっぱり陸に船が揚がっているというのは、尋常ではありません。漁業の方は、まだまだ復旧の道半ば、といったところでしょうか。
  駅に隣接している四ツ倉海水浴場。昨年6月には、この場所には堆く瓦礫が積み上げられていましたが、すべて処理場へ運び出されたようです。ほぼ、震災前の姿に戻っていました。今年は、この浜で海水浴が楽しめるでしょうか? ガラス片などがたくさん散乱しているだろうから、まだ無理かなぁ。
  JR草野駅近くの幼稚園にて。今回の震災で津波の被害を受けたエリアは東日本の太平洋側一帯に広がっていますが、こと福島県内に関してはこういう厄介な問題を抱えているわけでして。0.14マイクロシーベルトというと、人体に影響を及ぼすような数値ではないということは分かっているのですが、やっぱり都内に比べると3〜4倍の数値になっています。目に見えないだけに、やっぱり不安です。でも、連日天気予報の中でシーベルト値が発表されていた頃に比べると、だいぶ下がってきましたね。
  市内を歩いていると、「復興支援バス」と書かれたシールが貼られているバス停が目立ちます。これは、警戒区域からいわき市内に避難し、仮設住宅等に暮らす人々の足として発足されたもので、避難等対象者は無料で乗車できるというもの。仮設住宅は市街地から遠く離れた場所に設置されているため、日々の買い物に出かけるのも一苦労。そこで、市街地と仮設住宅を直結する臨時バス便を設定したのだそうです。国からの援助がありきの話とはいえ、常磐交通、粋な計らいをしますね。
  そのまま、湯本駅まで歩きました。華やいだ温泉街を形成している街ですが、いろいろと悩みは尽きないようです。まず、客足がなかなか戻らない。復旧工事関係者の拠点としてにぎわっている宿もありますが、そうすると余計に一般客から敬遠される。僅かな一般客をとるか、単価の安い工事関係者をとるか。どちらにしても、縮小経営を余儀なくされます。いわき湯本のお湯は個人的にも好きなので、なんとか頑張ってほしいところですが、目の前にあるのはいばらの道、というのが現状のようです。

戻ります。