倉庫57:南東北横断忘年ツアー

  ふと雪景色を眺めたくなりまして、青春18きっぷで東北方面へ出かけることにしました。東北本線でスタートしてもいいのですが、未食の駅そばを潰すという観点から、高崎線→上越線のルートをとることにしました。
  で、1杯目は、新前橋「麦和楽」のネギ南蛮そば。「ネギ」と「南蛮」ですでにかぶっているわけですが、結論から言うと「きつね+ネギ」です。それほど変わったものが乗っているわけではありませんが、南蛮ネギたっぷりで、なかなか美味しかったです。
  新前橋から渋川まで歩きました。この辺りは景色がいいですね。北に向かっているいていると、右に赤城山が望めます。
  そして左には榛名山。赤城さんは頂上付近が白くなっていましたが、榛名山には雪はないようです。赤城山の方がだいぶ高いのでしょう。
  上越線で北上しまして、水上駅に到着。ここから、いきなり銀世界になります。つい2駅前くらいまではまったく雪などなかったのに、いきなり数十センチの積雪。この景色の変わりようは面白いです。
  ひたすら北上を続け、初日の行程は新潟まで。駅ビル内にある駅そば店「さぢみ」で、本日の2杯目。山菜そばです。
  かなり塩気の強いつゆ。東北らしさと日本海側らしさが混ざった感じ。体にいいかどうかは別として、これはこれで美味しいものです。
  新潟駅から歩いて2分ほどの「グリーンホテル」に宿泊。新潟は、駅の近くに3000円前後で泊まれる安ホテルがたくさんあるので、ケチケチ旅行をするときには拠点に便利です。しかも、意外と建物や部屋がまともだったりして、満足度高いです。駅近くにサウナなどもありますが、値段的にあまり変わらないので、ビジネスをとった方がお得です。ちなみに、写真はJR新潟駅です。
  2日目は、米坂線経由で山形県に入ります。まだ乗ったことがなかった左沢線に乗り、寒河江へ。寒河江、いい街ですねぇ。そこそこ大きな街なのですが、駅歩2分ほどのところに無料の足湯があります。かみのやま温泉もこんな感じですが、寒河江はあまり「温泉街」という感じではなく、普通の地方都市然としてます。だからなおのこと、街なかに足湯があると感激してしまうわけで。もちろん、しばし足先を温めました。
  寒河江市の中心部にあるショッピングセンター(「デパート」と呼ぶにはショボい)「フローラSAGAE」の中に、軽食コーナー「どん・どん」があります。駅歩5分以内ということで、この際この店も駅そばのカテゴリに含めてしまいましょう。
  といっても、そばメニューは2種類だけ。肉そばと、きつねそば。山形なら当然、肉そばをチョイスです。これが大当たり! ブロイラーではなく地鶏を使っていると思われ、肉質が締まっていて、しかも味が濃厚。たいへん満足度の高い一杯でした。ちなみに、お茶と小鉢はサービスです。
  寒河江から左沢まで歩きます。そこそこ雪が降っていて、しかもだいぶ積もっているので、あまり歩くにはいい環境ではありませんでしたが。特に、柴橋駅付近には歩道がないので、ちょっと危険でした。すぐ足元を走っていく車が、いつスリップするかと思うと……。
  でも、こういうところにこそこんな絶景があるわけで。雪化粧をまとった最上川。うぅむ、こういう景色を眺めたかったんです。
  左沢線の終着駅・左沢駅には、大江町交流ステーションが併設されていて、祭りに使う山車などが展示されているほか、ちょっとした土産物コーナーや休憩所が完備されています。何しろ列車の本数が極端に少ない路線(特に寒河江・左沢間は少ない)なので、こうして暖を取りつつ、観光気分で時間を潰せるのはありがたいです。
  奥羽本線で赤湯まで戻り、この日は赤湯温泉街にある民宿「紅花」に宿泊。「温泉地に行ったのに温泉旅館に泊まらないでどうする!?」という声も聞こえてきそうですが、何しろ安いのでねぇ。1泊2500円。温泉は、外湯がいくつかあるので、そこに入りに行けばいいわけで。民宿内にも家族風呂のような風呂はあるのですが、「紅花」では宿泊客に外湯の入浴券プレゼントがあるので、営業時間内に着けるのであれば外湯を利用した方がいいでしょう。
  こちらが、私が利用した赤湯温泉の外湯「赤湯元湯」。ちょっと近代的な建物だったのが意外というか、残念でもあるのですが、2種類の泉質を楽しめます。ちなみに、赤湯温泉には「赤湯元湯」以外にも4か所あります。それぞれ定休日をずらしてあるので、いつ行ってもどこかしら営業しています。
  翌朝、猛烈な雪の中、JR赤湯駅まで25分ほど歩きます。フードつきの上着がないと、この辺りでは生きていけないですね。傘なんて、役立たず。
  JR赤湯駅の屋根からは、2mくらいあろうかという巨大なつららを見ることができました。屋根が斜めになっているから、つららができやすいんでしょう。ほぼ、地面まで到達してしまっています。ほぼ、氷のカーテン状になっています。
  こんな日は、そばでも食べて体を温めるに限ります。というわけで、本日の1杯目は赤湯「うきたむ売店」で天ぷらそばを。この駅、以前に立ち寄った時には「駅そばナシ」の烙印を押したのですが、その後オープンしたようです。山形新幹線開業に合わせてオープンしたのでしょうか。
  味覚的にはどうということもないのですが、天ぷらに大葉が一枚丸ごと入っているのが珍しいですね。丼はスチロール製で使い捨て。小鉢のお新香はサービス。山形県内には、このようなちょっとしたサービスをつける店が多いようです。
  さらに雪深いエリアを求めて、新庄まで北上してみました。写真は、新庄の2駅手前、芦沢駅です。もう、駅名票が半分以上埋まるくらいに雪が積もっています。メートル級ですね。新庄までの中では、芦沢・舟形あたりが最も雪深い土地のようです。
  山形市内のビジネスホテル「ファーストイン」に宿泊。山形も、駅近くに安いビジネスホテルが結構あります。一方、健康ランドやサウナの類はありません。自動的に、安いビジネスに投宿することになります。全国的にビジネスホテルの価格崩壊が進んでいて、地方都市では3000円前後で泊まれるホテルが割と簡単に見つかります。いい世の中になったもんだ。……ただ、こういう世の中になると、健康ランドやサウナ、カプセルホテルの類は経営が難しくなりそう。サウナにはサウナの良さがあるので、既存の施設はつぶれないで残ってほしいのですが……。
  最終日は、仙山線で仙台へ出ます。途中、愛子駅で降りて、歩きます。県境を越えて宮城県に入ると、途端に積雪量が減ります。やっぱり、日本海側の方が圧倒的に降るんですね。
  写真は、JR北山駅。仙台のすぐ近くなのですが、なんとも小さな駅です。住宅街の中に無理やり作ったような駅。当然、駅そばはありません。
  駅そばは、仙台駅で。未食になっていた駅舎1階の「萩」で、店名を冠した「萩のそば」を。トッピングは、さつま揚げ・温泉卵・めかぶ・きのこ。見た目には豪華絢爛なのですが、トッピング同士の相性という点で少々疑問符が付きます。何でもかんでも乗せればいいというものではないような気が。
  最後の一杯は、福島駅で。西口側改札外の「松月庵」で天ぷらそばをいただきます。この店、基本的にはお高い「座りそば」なんです。しかし、店の片隅に「立ち食いコーナー」が設けられていて、安く手軽に食べることができます。使っている食材等は「座りそば」と同じと思われ、たいへん美味しいです。麺自体の風味がたいへんすばらしい。かき揚げもサクサクだし(揚げ置きだが)、これで320円は立派だと思います。
  ついでに言うと、この店、ホットコーヒーの無料サービスまであります。セルフ式。そばとコーヒーが合うのかどうかという疑問はさておき、食後の一息にうってつけ。なんにしても、「タダ」ほど安いものはないわけで。これはたいへん印象に残るサービスでした。

戻ります。