倉庫54:大井川鐡道完乗ツアー

  今回の旅は、東名ハイウェイバスで始まります。ハイウェイバス、実は乗るのは初めてなんです。ようするに、高速を走る路線バス。乗り方は、普通に路線バスに乗る要領でも乗れますし、事前に予約して乗ることもできます。運賃は、東京駅八重洲口から静岡駅までで、2850円。JRの在来線で行くよりも、いくらか安いです。また、途中足柄SAで休憩があるので、スモーカーにはいいかもしれません。
  静岡から金谷まで在来線で移動し、ここから大井川鐡道の旅が始まります。今回の旅は、実は単なる一人旅ではなく、某携帯サイトのイベント企画。そこに、わけあって参加することになったわけで、東京・金谷の往復を除くと、私は基本的に参加費無料でした。それどころか、謝礼までいただいてしまうという、実に美味しい旅でした。そのかわり、ちょっとした講演を行うという使命があったわけですが。
  まずは、大井川鐡道の本社がある新金谷駅で下車。ここで、職員さんの先導のもとに、いろいろと構内設備を見学させていただきました。ぶらり一人旅ではなかなかこういう機会はありませんので、新鮮な体験でした。写真は、構内に新設されたターンテーブルです。いまどき、ターンテーブルが新設されるなんて、珍しいですね。
  大井川鐡道名物のSLの整備シーンも見学させていただきました。
  新金谷から千頭までは、SLかわね路号に乗って移動します。われわれのツアーでは、貸し切りの特別車両(展望車)を使用します。
  車内風景はこんな感じ。サロンシートですね。テーブルがあるとちょっと狭いですが、快適でした。デッキに出ることもできます。
  千頭で井川線に乗り換えます。井川線は、トロッコのような小型車両です。座席は狭いですが、観光鉄道の雰囲気満載で、吹き抜ける風が心地いいです。
  アプトいちしろ駅で、機関車の付け替えが行われます。そう、大井川鉄道は国内で唯一のアプト式を採用していることで知られているのです。アプトいちしろ・長島ダム間は、このアプト式機関車でグイグイ登っていきます。
  さすがに名物だけあって、全国各地から鉄道ファンが訪れます。大井川鐡道、観光鉄道としてはかなり成功している部類なのではないでしょうか。
  ここから先は、ほとんど人家のないエリアに入っていきます。途中には、「クマ出没注意」と書かれた看板が出ている駅もあります(写真は尾盛駅)。
  そして、終点の井川駅に到着。どんな秘境かと思いきや意外にも駅前には商店があり、そこそこひとけのある駅でした。ちなみに、この売店では「静岡おでん」を扱っていて、どれでも1本80円とリーズナブルです。気軽に試せますね。
  奥泉駅まで戻り、本日のお宿へ。鉄道ファンのご主人が営む民宿「奥大井」にお世話になります。何しろツアー客全員(約35名)が押し掛けるわけで、入浴も食事もバッタバタでしたが、こういう旅もまた楽し。夕食は、外でバーベキューを楽しみました。
  翌日は、バスで大井川鐡道沿線を巡ります。もちろん、大井川鐡道の貸し切りバスです。一応、今回の旅の主目的は「鉄道写真を撮る」ということでしたので、徒歩では行きにくい撮影ポイントをバスで巡ろうという塩梅です。
  まずやってきたのは、奥大井湖上駅を見下ろす場所。天候が生憎だったのが残念ですが、どうにか写真を撮ることはできました。一昨日まで大雨が降っていたので、湖面が濁ってしまっているのが残念です。
  続いて、長島ダム付近の撮影ポイントへ。ここでは、アプト式機関車を連結した列車を撮影することができます。また、勾配がいかに急であるかを実感することもできます。
  この後、一行は崎平鉄橋の撮影ポイントへ向かったのですが、急遽、オプションとして千頭駅の駅そばを食べようツアーが組まれることになり、私の先導のもとに8名ほどが千頭駅でそばを啜りました。何しろいきなり決まったことなので、私もどうしていいか分からなかったのですが、とりあえず目についたことをいろいろと解説し、みなさん「なるほど」と楽しんでいただけたようでした。ちなみに、写真はきのこそばです。
  崎平の撮影ポイントに戻り、SLの到着を待ちます。時間的に結構ギリギリだったのですが、どうにか間に合いました。大井川鐡道に事前に話を通してあったようで、鉄橋を渡るときに大爆煙を吐いてくれ、いい写真がとれたと思います。悔やまれるのは、右端にもう一本橋脚を入れた構図で撮りたかったということ。前夜の講演で、「橋を撮るときには橋脚を入れる」とアドバイスを受けていたのですが、すっかり忘れてしまっていました。やっぱり、橋脚が入っていないと不安定な感じになってしまうんですよね……。
  バスは道の駅「川根温泉」に立ち寄り、楽しい入浴タイム……かと思いきや、ここでもツアー客の多くは写真撮影に奔走していました。本当に、みなさん好きなんですね。私はもっぱら露天風呂でのんびりして、風呂上がりのビールを楽しむクチです。
  金谷駅で解散。大半の参加者は静岡から新幹線で帰るのですが、私は帰りも東名ハイウェイバスを使います。ちょっと安いし、途中でタバコが吸えるし。
  バタバタと忙しい旅でしたが、ただで参加したうえ謝礼までもらえて、楽しませてもらいました。また、こういう機会があったらいいな、と思います。何かと気を使う部分もあるので、年1くらいでいいけど。

戻ります。