倉庫130:’17夏の甲子園観戦ツアー

  夜行バスで大阪に乗り込み、まずは駆けつけ1杯。難波駅近くの「丸一屋」で、天ぷらそばをいただきます。どこかで見たような、水滴型の大きなドンベ。「阪急そば」の天ぷらに、よく似ています。ちょっと固くなった殻つきのエビが数匹入っているところまで、そっくり。「阪急そば」の天ぷら、自社製ではなかったということでしょうか。とてもチープなものですが、これはこれで美味しいのです。
  さて、甲子園滞在は今日1日だけなので、早速球場へ向かいます。入場前に、例によってイオンで食料を買い出して……と思ったら、何やら怪しい雰囲気。地下2階の食品フロアはまだ営業していましたが、それ以外のフロアは全面営業終了。フードコートも利用できなくなっていました。あれれ、近々閉店しちゃうのかな? それは困るんですけど。
  夏の甲子園名物、カメラ小屋。炎天下では、カメラマンさんも大変です。なにしろ動けないので、日除けを作らないと熱中症になってしまいます。というか、この日除けはカメラマンのためのものではなく、カメラそのもののためですね。カメラが熱中症になってしまうわけです。確かにカメラも大事なんですが、くれぐれもカメラマンさんも熱中症には気を付けていただきたいと思います。
  今回は、3回戦の観戦になります。第1試合には残念ながら間に合わず、第2試合からの観戦。第2試合は、三本松(香川)と二松学舎大付(東東京)の対戦です。実績的には、二松学舎大付のほうがやや格上でしょうか。
  しかし、試合は終始三本松のペースに。二松学舎大付は、11安打を放ちながらも、得点は最終回の2点だけ。バントミス、盗塁死、ダブルプレー4回、オーバーランで走塁死など、ちょっと拙攻が目立ってしまった試合でした。初回のバントミスが痛かったですかね。あれで、リズムが狂ってしまったように感じました。結果は、5−2で三本松の勝利。三本松は、24年ぶりの甲子園でベスト8。旋風を巻き起こしました。
  ちょっと昼食を摂りに出ます。新開地駅「松屋」で、天ぷらそば。なんか、見た目にちょっとグロテスクな天ぷらですね。基本的にはドンベなのですが、エビが入っていて、その部分だけ肉厚になっています。薄いドンベの上にエビを乗っけて揚げたようなイメージ。あまり感想はしておらず、しっとりした食感の天ぷらでした。これは、ほかの店ではお目にかかれないものだと思います。たぶん、自家製でしょう。
  甲子園に戻って、第3試合。明豊(大分)vs神村学園(鹿児島)という、九州勢同士の試合です。どちらも、甲子園でお馴染みの強豪校ですね。1・2回戦を勝ち上がっての3回戦ですから、こういった好カードが多く見られます。かつては「甲子園の最大の醍醐味は準々決勝」と言われていましたが、個人的にはエースに余力のある3回戦のほうが面白いと思っています。
  試合は、こんなルーズベルト展開に。5-5で延長に入って、12回に3点ずつを取り合うという、すさまじい試合。タイブレークではないですよ。こんな漫画みたいな試合が、本当にあるのが甲子園です。とくに、ピッチャーがバテやすい夏の甲子園は、こういう試合が多いですね。やる方は大変なのだろうと思いますが、観る方としては、ハラハラ感がたまらないです。
  最後は、意外な幕切れ。満塁からの2者連続押し出しで、明豊が9−8でのサヨナラ勝利でした。最後は呆気なかったんですが、そこに至るまでの執念が見事な試合でした。とくに、敗れた神村学園の12回表の攻撃は、鳥肌が立ちました。1死満塁からスクイズを試みるも、小フライになり2死。0点で終わるムードが濃厚になったのですが、ここでセーフティスクイズを敢行。これが相手の守備を慌てさせ、エラーを誘って一挙3点。だれも予想しなかった、見事な奇襲だったと思います。
  第4試合は、東海大菅生(西東京)と青森山田の対戦。青森山田は、久々の甲子園ですね。数年前、特待生問題が社会現象になっていた時代には甲子園常連だったものですが、その後全国から特待生を集めるやり方を変え、青森県民だけで掴み取った甲子園。応援したくなりますね。
  しかし試合は、地力に勝る東海大菅生が序盤からペースを握ります。東海大菅生、甲子園にはそれほど出てきていないイメージですが、それは日大三や早実などの強豪がひしめく西東京だからで、毎年全国レベルの実力を備えたチームを作りあげています。3回に、ホームランを含む7安打を一気に浴びせ、やや一方的な展開に。
  青森山田も終盤にホームランで1点を返しますが、反撃及ばず。9−1で東海大菅生が勝利しました。東海大菅生はこの後準々決勝にも勝利して、ベスト4まで勝ち進みました。一方の青森山田も、大敗を喫したとはいえ、青森っ子だけで臨んだ甲子園で3回戦進出は立派です。青森県には八戸学院光星という絶対王者がいるし、最近では弘前学院聖愛も力をつけてきていて、なかなか甲子園に出るのも大変ですが、また甲子園で雄姿を見せてほしいと思います。
  今日は、第3試合が延長12回までもつれこともあり、第4試合が終わる頃には空が真っ暗になっていました。まさに、“熱戦のあと”ですね。この余韻に浸れる時間も、なんとなく貴重に感じられます。
  今年も、夏の甲子園は1日だけの滞在で終わりました。しかも、夜行バスで来て、1日だけ見てまた夜行バスで帰るという弾丸ツアーです。来年こそは、もうちょっとゆっくり観戦したいなぁ。
  帰る前に、もう一杯。阪急塚口駅前の「都そば」で、天ぷらそばをいただいていきます。今回は、3軒入って3軒とも天ぷらそばですね。まぁ、比較しやすいということで。
  都そばの天ぷらは、ドンベですが、特大サイズです。これだけ大きくても、ドンベは油が軽いので、全然疲れません。むしろ、ちょうどいいくらい。一部の「都そば」では、天ぷらのほかに店揚げのかき揚げを用意している店舗もあるんですが、なんとなくドンベの方を選んでしまうことが多いです。店揚げのかき揚げは東京でも食べられますが、ドンベはなかなか東京では出会えないので。
  夜行バスで、あっという間に東京へ。近頃は夜行バスが安くて、東京・大阪間の往復が3000円くらいでできてしまうので、大阪方面にも気軽に行けますね。ヘタに静岡とか水戸とか甲府あたりへ行くより、大阪の方が安いんですよ。時間はかかりますが、夜行バスなら寝て行けるので、あまり苦になりません。もっとも、安いバスは4列シートで、スマホ小僧をあまり注意しないケースも多いから、そんなに眠れないんですけどね。しっかり寝たい場合には、3000円台くらいからある3列シートを狙った方がいいです。

戻ります。