倉庫123:城崎・丹後ESPツアー

  こういう写真から始まる旅は珍しいですね。名古屋周辺のスーパーにて。名古屋らしく、「エビふりゃー」がたくさん並んでいるシーンです。
  というわけで、今回は青春18きっぷで西へ向かうところからスタートします。
  共和駅前に、「金メダルの街」と書かれたモニュメントがありました。いったいどういうことだろうと思って調べてみると、日本のレスリングを支える至学館大学がある街だったんですね。「金メダルの街」ではちょっと分かりにくいなと思ったのですが、レスリングに限らずオリンピックメダリストが多く参拝するという「八ツ屋神明社」(通称「金メダル神社」)があると分かって納得。しまった、事前に分かっていれば、私も参拝したかったな。すぐ近くを歩いていただけに、無念です。
  今回の旅も温泉取材がメインですが、ついでに未食駅そば潰しも進めていきます。名古屋駅は、駅構内としては日本一の店舗数を誇るだけあって、まだまだ未食店舗が多く残っています。あまりにも多すぎて、どこが未食だったか分からなくなるほど。ひとまず、今回は在来線7・8番ホームの「住よし」を攻めました。たぬきそば(玉子入り)450円です。たぬきそばに強制的に玉子が入るのは、ちょっと珍しいですね。
  明日は朝から城崎温泉の取材ということで、初日のうちに豊岡まで行きます。山陰方面は列車の便があまりよくないので、寄り道・道草が多くなると一日で豊岡まで行くのが厳しくなりますね。なので、初日はネタ欠乏気味。
  豊岡にはサウナやネットカフェなど格安で宿泊できる施設が見当たらなかったので、ビジネスホテルに入ります。旅先でちゃんとしたベッドで寝るなんて、結構久しぶりかも。ひとりで、ツインルーム。なんと贅沢な。とはいっても、1泊3070円なんですけどね。
  2日目。早起きして城崎温泉へ向かいます。山陰方面(というか、日本海側)には、古い車両が使われている区間が多いので、「本線」と名が付く路線でもローカル線のような風情を楽しめます。
  城崎温泉駅前にて。この地を象徴するコウノトリの像に見守られているのは、駅前温泉「さとの湯」。こちらが、今回の訪問の主目的地です。
  事前に申請しておいた撮影時間まで、まだだいぶ時間があります。「それなら、そんなに早く行かなくてもいいのでは?」と言われてしまいそうですね。でも、ダメなんです。施設内の取材の前に、温泉街の取材を済ませないといけないので。単行本の中で6ページを割く予定の城崎温泉ですから、入浴施設だけでなく温泉街全体が取材対象になります。こういうところも、結構考えているんですよ。
  というわけで、温泉街散策から。まずは、温泉寺を参拝。朝イチだけって参拝客はまばらでしたが、なかなか重厚な古刹でありがたみを感じました。
  ロープウェーも撮影します。自ら乗ったのでは撮影できないしお金もかかるので、中腹にある中間駅・温泉寺駅まで歩いて登り、撮影しました。単行本の中では1枚しか使いませんでしたが、実際にはロープウェーだけで100枚以上撮影しています。撮った写真の採用率は、1%未満。
  山を下りると、土産物店などが店を開ける時間帯に。温泉街では、いたるところで手持ちグルメを楽しめます。私が特にオススメしたいのは、こちら。松葉ガニの足をさつま揚げ様のもので包んで蒸しあげた「カニ棒」です。余計な味をつけず、蒸して仕上げるので、カニの風味を逃すことなく存分に楽しめます。1本550円ということで結構お高いんですけどね、味覚的にオススメ度が高い一品です。
  串に刺してあるので、歩きながら食べられます。ただ、温泉街内には公共のゴミ箱の類が見当たらないので、食べえた後で串を持ったまま歩かなければならなくなるのが辛いところ。
  こちらも、手持ちグルメ。一見すると普通の肉まんのように見えますが……
  中には。カニのほぐし身がギッシリと。冬季限定で販売している城崎蟹まん320円です。値段的にも手ごろですね。ただ、味覚的には、カニとの相性が饅頭生地よりもさつま揚げの方が良いな、と感じました。
  とことんカニ尽くしです。駅前のレストランでは、城崎流かに塩ラーメン980円をいただきました。これもねぇ、悪くはないのですが、スープ自体にはカニの出汁はあまり出ておらず、塩ラーメンにカニを乗っけた、という印象。マッチング感が、「カニ棒」と比べるとイマイチでした。いろいろなものを食べた結果、単行本で使えた写真は「カニ棒」だけ。こういうところでも、実は結構苦労しています。
  そろそろ温泉施設の取材時間です。まだオープンまで1時間以上あるのですが、玄関先の足湯には多くの利用者がありました。というか、別に開館を待っているわけではないのかもしれませんね。
  それにしても、この足湯の開放感はすごいですね。池のように見える部分が全部、温泉です。湯量も多いし、とても贅沢な造り。かなり混雑が激しいので、池の中に八ッ橋風の通路を設けて、増席する手もありそうなものですが。それをやると開放感が少し削がれてしまうから、やらないのかもしれません。なお、施設内については公式取材部分になるため、この場では写真を載せることができません。あしからず。
  もう一軒、外湯を楽しみます。「さとの湯」の次に城崎温泉駅から近い「地蔵湯」です。城崎温泉には全部で7か所の外湯があり、はしご湯が人気です。ただ、意外と入浴料が高いです。600〜800円で、さとの湯+地蔵湯だと1400円になってしまうんですね。
  そこで役立つのが、各外湯の窓口で販売している「外湯めぐり券」。1200円で、7か所の外湯が1日入り放題です。2か所巡れば元が取れるので、外湯めぐりを楽しむには必須アイテムと言っていいでしょう。
  今日は城崎温泉の取材にほぼ丸一日を費やしました。夕食は、豊岡駅に直結したショッピングセンター内にある「麺丼亭」で。味噌ラーメン+半チャーハンのセットです。味は、まぁどうってことないです。
  2日目の宿は、福知山駅から徒歩10分ほどのところにあるカプセルホテル「ニコニコカプセルホテル」。1泊1540円という、とてもリーズナブルなカプセルです。そのぶん、施設はとっても簡素で飾りっ気がなく、どちらかというと「合宿所」を連想させるような施設でした。でも、山陰方面にはこの手の施設があまりないので、貴重な存在です。今後も、また泊まることがあると思います。ちなみに、写真内に「温泉」の文字が見て取れますが、これは別料金になります(込みのプランだと2060円〜)。温泉なしで宿泊しても、シャワーブースは無料で使えます。
  3日目は、舞台を丹後に移します。京都丹後鉄道宮福線で宮津駅まで行き、そこから天橋立まで歩きます。その途中のスーパーで、朝食がてら「宮津ちくわ」を買い食い。昨日の「カニ棒」も美味かったですが、丹後・山陰方面は魚肉練り製品が美味しいですね。魚の味が濃厚です。
  天橋立のシンボルとも言える、回旋橋。その名のとおり、回る橋です。勝鬨橋は上下に開くことで大型船が通行できる仕組みですが、こちらは橋の一部が水平方向に回ることで船を通すんですね。丸い橋脚と橋桁の間に、歯車様のものが見えます。ここを支点にして、ぐるっと回るわけです。勝鬨橋はもう開閉しませんが、回旋橋は今でも回ります。運が良ければ、船の通行シーンを見られるかもしれません。
  今日の公式取材は、こちらの施設。天橋立温泉「智恵の湯」です。唐破風屋根が印象的な、古民家と寺を合わせたような建物。天橋立の風情によくマッチしています。入浴料は、700円。やや観光地価格かなと言えなくもないですが、天橋立駅隣接でとても便利な立地なので、利用価値は高いです。天橋立観光は結構歩きますのでね、観光を終えた後で汗を流すのも悪くないと思います。
  天橋立も、城崎と同様にグルメが豊富な観光地です。手持ち系のグルメにはビビッとくるものがなかったので、ガラス張りの打ち場で実演をしていた手打ちそば店「龍宮そば」に入ってみました。普段は駅そばばかり食べている人間ですから、たまにこういう美味しいそばを食べると、やっぱり違いがよくわかりますね。とても美味しいです。そば湯まで超濃厚でした。
  でも、私にとってこれは特別食ですね。日々食べたくなるのは、やっぱり駅そばの方です。
  取材後には、こんなところを歩きました。天橋立というと砂洲を歩く人が多いと思うのですが、砂洲は意外と広くて、しかも波打ち際は砂浜なので、ちょっと歩きにくいです。その点、こちらはモロに海辺を歩けます。時折モーターボートが通ると、波が足を洗うのではないかと思えるほど、海が近いです。人も少ないので、オススメですよ。
  今夜の夜行バスで東京へ帰るのですが、その前に駅そばを少々食べ潰しておきましょう。舞台は、京都です。
  まずは、四条通に面した「都そば」四条店で、天ぷらそば。味覚的には、食べ慣れたいつものドンベです。この店舗では、京都の街なかにあるだけあって、ファミリーと思われる外国人観光客の姿があったのが印象的でした。「立ち食いそば」が、外国人にどれほど受け入れられているのか、あるいは興味を持ってもらえているのか、興味津々です。
  もう一軒、河原町駅近くの「都そば」を。こちらは表通りから少し入ったところにある河原町店の、スタミナそば。四条店と同じドンベ天と、先乗せで白身が少々白濁した生卵がトッピングされます。味覚的に店舗固有のものではないのですが、四条店と連食してみて気づいたことがあります。写真を見れば一目瞭然なのですが、丼の色が違うんですね。直近で食べた店舗の写真を見返してみると、すべて白でした。グーグルで画像検索してみるといくらか黒い丼の店舗もあることが分かりますが、やはり圧倒的に白が優勢です。白の方がつゆの色合いが分かりやすくていいと思いますが、黒の方が高級感が出るようにも思います。一長一短ですね。
  22時を過ぎて、祇園の街並みもだいぶ静かになってきました。そろそろ、お別れの時間です。
  帰りは、ウィラーの夜行バスで。河原町の、本当の川っぺりから発着するので、この季節だと待っている間が寒いですね。ちなみに、ウィラーの夜行バスは、同じ車両の中で3列・4列が分かれています。前の方に3列シート、後ろの方が4列シートになっているので、休憩時に3列シートの間をドヤドヤと人が通ります。ウィラーの3列シートはあまり利用価値が高くないな、と感じました。
  今回の旅ではあまり駅そばをたくさん食べなかったので、ちょっと欲求不満が。東京に帰りつくと、「富士そば」池袋西口店に駆け込んで、朝カレーセットをいただきました。
  温泉取材がメインとはいえ、単行本内にはグルメ情報も盛り込みたい都合上、あまり駅そばでお腹を膨らませてしまうわけにはいかないケースが多いわけで。これから8月くらいまでは、こんな感じの旅が多くなりそうです。

戻ります。