倉庫114:比国只管街歩きツアー(その2)

  明け方にホテルの喫煙所へ行くと、朝食の準備がされていました。まぁ、私には関係ないんですけどね。格安プランで泊まっていて朝食は付かないので。というか、ホテルの朝食でお腹を満たしてしまうのが勿体ないです。食べたいものがいろいろあるのでね。
  朝から、歩きまくります。まずは、ホテルからアヤラ駅に向かう途中にあったワシントン・シシップ公園に立ち寄ります。木陰が多くて比較的涼しく、都会の中の楽園といった雰囲気。観光客よりも、地元の人たちが小休止に利用しているようです。
  ただ、池の水は淀んでいて汚いです。
  これもよく分からん標識。左折&Uターン禁止、でしょうか。
  アヤラ駅近くには、近代的な商業施設やオフィスビルが建ち並んでいて、マニラ市街とはちょっと趣が異なります(アヤラはマカティ市になる)。銀行ATMが裸でポンと置いてあること自体、フィリピンではちょっと特異。治安が良いエリアでないと、こういうことはできません。逆に言うと、こういうものがあるエリアでは、安心して歩けます。
  エスカレーターの立ち位置は、右。大阪仕様ですね。
  アヤラ駅付近の街並み。タフト・アベニュー駅あたりと比べると、空気も心なしか澄んでいるように感じます。
  アヤラから高架鉄道のブエンディア駅方面に歩いている途中で、ジプニーの側面を撮りました。これが、ジプニーの行き先表示になります。日本なら、フロントガラスの上あたりに行き先が表示されそうなものですが、ジプニーの表示は側面にあります。だから、遠くからやって来るジプニーの行き先が分かりにくいんですね。走っているジプニーを捕まえるのは、旅行者にはなかなか難しいです。
  ちなみにこのジプニーの表示は、ガダルペ発で、高架鉄道のブエンディア駅、レベリザ・タフト(意味不明。レベリザ通りとタフト通りは並行している。どこを走るのやら)を経由して、カーティマーまで行くという意味。往復しているんでしょうかね、出会った位置と方向から推して、レベリザ・タフトからブエンディアへ向かう途中だったと思われます。
  これはまだ優しい方で、もっと細かい字でゴチャゴチャと書いてあることも多いです。旅行者がジプニーに乗りたいなら、ショッピングセンターや駅などの始発点で、停まっているジプニーを狙うのがいいでしょう。行き先表示をじっくり見られるので。
  フィリピンで交通渋滞が激しい理由のひとつが、これ。運転が荒いというか、適当なんですね。だから、あちこちで接触事故が起きます。この写真ではわかりにくいですが、バス同士が接触事故を起こして、運転手が降りてきて言い争っています。道を完全にふさいだままやいのやいのとやっているので、後ろが糞詰まりになってしまっています。周りに気を遣うということが、できない人たちなんでしょうかね。
  ブエンディア駅付近のエドゥサ通り。上り線も下り線も、車が多いです。で、高層ビルの多さにも驚きます。マニラ市の中心部だけでなく、郊外にも結構高い建物があります。
  ガダルペ駅前のバス乗り場。車道と歩道の間に、高いフェンスがあります。これは、バス停以外の場所で乗降するのを防ぐため。
  歩道橋上から見ると、こんな感じ。「SMDC」の表示があるところが乗降場です。路線バスも、旅行者が乗るにはちょっと難易度が高いでしょうか。めちゃくちゃ混雑しているので、降りたいところで降りられなくなる可能性が高そうです。始発点から終点まで乗るのなら問題ないと思いますが。
  オルティガス駅近くのショッピングモール「SMメガモール」前に、こんな表示が。フィリピンは、クリスチャンの国なんですね。テロの危険性が高まっているといわれているだけに、イスラム教のイメージがあるのですが、イスラム教徒はごく少数です。マニラ旧市街のダウンタウンにイスラム教徒の居住区があり、その一帯はマニラ市の中でも札付きの治安が悪いエリアだといわれています。どの旅行ガイドを見ても、この地域には行かない方がいいと書いてあります。別にチキったわけではありません(強がり)が、私も行きませんでした。
  ショッピングセンターには、たいてい喫煙所があります。フィリピンでは喫煙ルールが曖昧で、路上喫煙がまかり通っているエリアも多いですが、一部の地域では路上喫煙に対して罰則があります。比較的きれいな街でははっきりとした規制があり、埃っぽい雑然とした街ではいい加減、と覚えておけば間違いないでしょうか。
  オルティガス駅に着いたところで、朝の散歩は終了。そろそろショッピングモールが開く時間なので、ここから高架鉄道3号線に乗って、北の端っこ・ノースアベニュー駅へ移動します。
  ノースアベニュー駅近くのショッピングセンター「SMノース・エドゥサモール」には、巨大なジプニー乗り場があります。ここなら、じっくり品定めして乗れそうですね。
  ショッピングセンターの外には、このような屋台形式の簡易的な飲食店が数多くあります。意外に多いのが、「たこ焼き」。店によっては表示が「TAKUYAKI」になっているなど微妙なのですが。
  私も、ひとつ。3粒で30ペソ(≒75円)なので、かなり高い印象です。
  しかも、味が変です。中にはちゃんとタコが入っていて、生地にもそれほど大きな違和感はないのですが、ソースがおかしい。ベース(赤いやつ)は、イチゴジャムです。そしてその上からかかっている白いやつは、サワークリーム。さらにまぶしてある茶色いやつは、砂糖をたっぷり加えた削り粉。日本でいうと、「でんぶ」みたいなイメージ。めちゃくちゃ甘いんですね。すべての店でこうなのかは分かりませんが、ちょっと別の店でも試してみようという気にならなかったです。たこ焼きは、大阪。それでいいでしょう。
  SMノース・エドゥサモールにも、富士そばが入っています。内観は、こんな感じ。壁には歌舞伎役者などが描かれ、わけのわからないセリフを吐いています。名セリフをいくつか紹介。
「ええいままよ」
「ハァ?」
「ばかだねぇ あんさん」
「花より団子みてえだな」
「ちょっとおくんなせぇ」
「べらんめえ パタパタパタ」
「恥をしのんでおねげえするとするか」
「なにやってんだい?」
「ほんとばかだねえ あいかわらずだよ」
なんでこんなセリフが選ばれたのか、理解に苦しみますね。
  ここでは、肉富士そば(260ペソ)をいただきました。これも、キス天もりそばと同様、問題なく美味しいものでした。違和感があるとすれば、肉が豚肉ではなく牛肉だったこと、焼き海苔がちょっと湿気ていてしんなりしていたこと、温泉玉子の白身がまとまっておらずベチャッとなっていたこと、くらいでしょうか。味覚的には全然問題ないです。
  高架鉄道でブエンディア駅まで戻って、また歩きます。途中で見つけたのが、こんな看板。敬虔なクリスチャンが多いんですね、教会近くにつきクラクションを鳴らさないでね、という表示。
  クラクションと言えば、22年前にエジプトに行ったときにはところ構わずクラクションを鳴らすドライバーが多くて、ホテルでもうるさくて眠れなかった記憶があります。フィリピンは、そこまで酷くはありません。日本よりは鳴らすドライバーが多いですが、イライラするほどではありませんでした。
  ブエンディア駅の南東に位置する、ボニファシオ・ハイストリート。写真を見ても分かると思いますが、空気がきれいなエリアです。アヤラセンターよりももっと洗練されています。ここは、フィリピン随一の高級住宅地。フィリピンは多くのボクシング世界チャンピオンを生み出していますが、彼らはたいていこのエリアに住んでいるそうです。
  ボニファシオ・ハイストリートを一度通過して、その先にあるショッピングモール「SMオーラ」へ。館内の飾りつけが、クリスマス一色ですね。
  ここにも、富士そばがあります。いただいたのは、冷やしオクラとろろそば(230ペソ)。本当は冷やしきつねそばを食べたかったのですが、諸般の事情で扱い停止中でした。注文すると、店員さんは「らぱぺらぽー」と。いやいや、らぱぺらぽーじゃなくて冷やしきつねそばを食べたいのと、押し問答。「らぱぺらぽー」が「Not Available」だと気づくまでに、数回同じやり取りをしました。フィリピン人の英語はちょっとなまりが強い(私の英語もなまりまくっているのでしょうが)ので、イレギュラー対応が発生するとちょっと困りますね。
  こちらも、基本的に問題なし。とろろは、おそらく日本から運んでいるんでしょう、きめ細かく、美味しいものでした。ちょっと違和感があったのは、オクラの方。写真を見てわかるでしょうか、断面が正円形なんですね。日本で食べるオクラは、断面が星形か五角形をしていることが多いものです。味は変わらないのですが、食感が違うので、少々違和感がありました。
  ボニファシオ・ハイストリートに戻ってきました。ここは落ち着きますね。治安の良さがひと目でわかる街並み。警戒心なく歩けます。
  さりげなく設置されたベンチは、キットカット仕様でした。フィリピンでは目下、キットカットが流行っているのだそうです。これ、伏線になっていますのでね、「その4」を読むときまで覚えておいてください。
  大きなクリスマスツリーもありました。
  治安の良さを物語るのが、これ。自販機は、フィリピンにはほとんどありません。私が見かけたのは、こことアヤラセンターだけ。これがあるということは、安心して街を歩けるということです。
  ボニファシオ・ハイストリートにも、富士そばがあります。ここがフィリピンの1号店で、6店舗中唯一ショッピングモール内ではない場所にあります。
  ここまでの3店舗でもり系・かけ系・冷やし系と食べてきたので、今回はつけそば系を。日本でも扱う店舗が増えてきている、鶏つけそば(280ペソ)です。つゆの味がちょっと薄いかなという気はしましたが、これも大きな問題はなく美味しいですね。麺の量が多くて、お腹いっぱいになります。なぜか上にかかっている刻み海苔まで大量。これだけ海苔が多いと、ちょっと食べづらさも感じますが。
  フィリピンの富士そばは、6店舗すべて同じメニュー・同じ値段です。で、フィリピンらしいものとして、こんなのがあります。フレッシュ・ブコ・ジュース(80ペソ)。ブコとは、ココナッツのフィリピン名。大きな実をひとつまるごと使って、皮の部分を丁寧にカットし、穴をあけてストローを刺しこんだもの。もちろん、日本の店舗には一切ないメニューです。フィリピンでは、多くのレストランで扱っているそうで、街なかの屋台や立ち売りなどもよく見かけます。
  基本的には中の液体を飲んで終わりなのですが、希望があればふたつに割ってもらい、中の実を食べることもできます。
  実は、こんな感じ。杏仁豆腐みたいな、コンニャクゼリーみたいな。味は、あまりありません。液体の方が甘みがあって美味しいです。美味しいとかそういうことよりも、土産話がひとつできたかな、という感覚ですね。
  ホテルへ帰る途中、アヤラセンターのショッピングモール内で、両替所に立ち寄ります。両替所は街なかのあちこちにあるので、一度に多額を両替しなくて済むのがいいところ。ただし、両替所ごとにレートが異なるので、注意も必要です。観光名所の近くとか、パブやバーが連なるようなエリアの両替所は、レートが悪いことが多いです。安全なのは、ショッピングモール内や空港の両替所。
  今回の旅では、3回に分けて両替をしたのですが、その中ではここが一番好レートでした。10000円で、4470ペソ。1ペソ≒2.2円くらい。悪いレートのところだと1ペソが3円以上になることもあるので、両替額が大きいと結構な差になります。レート表示がない両替所を利用する場合には、お金を出す前にレートを聞きましょう。もちろん、受け取ったお金をその場で数えるのもお忘れなく。
  例によって、セブンイレブンで夜食を買い出し。今日のラインナップは、こちら。
  昨日のハンバーグもどき弁当よりもだいぶ安い弁当を買ってみました。ご飯の中に、ミートボールが埋まっていますね。バンカーの「目玉」みたい。加えて、花形にカットされたスライスニンジンが雑然と。もうちょっと気を遣って並べられないものなのかな、と。左下のソースは、甘酢あんのようなもの。ライスは、例によって乾燥肌。
  昨日の弁当が意外に美味しかったこともあるのでしょうか、今日はハズレでした。やっぱり、安いものは安いなりなんですね。
  こちらは、ペンネとソーセージをひき肉入りのトマトソースで和えて、チーズをかけたもの。これはまぁまぁ美味しかったです。昨日のトーストサンドが当たりだったことを加味すると、イタリアンテイストのものは比較的美味しい、と言うことができるかもしれません。
  こちらは、辛いチョコのお菓子。チョコは甘いものと相場が決まっています。辛いチョコは、やっぱりあまり美味しくありませんでした。6枚中2枚だけ食べて、残りは両親へのお土産に(笑)。個包装だったのが幸いでした。
  フィリピンのコンビニには、こういうポケット菓子もたくさんあるのですが、チョコを使ったものが大半を占めています。安いものは5ペソくらいからあるので、いろいろ試せますね。
  夜が更けたところで、「その2」はここまで。3日目以降は、「その3」「その4」に続きます。

戻ります。