倉庫112:’16夏の甲子園観戦ツアー

  中央本線で旅が始まります。朝一番で出発して、村井駅「イイダヤ軒」まで飲まず食わず。まぁ、お腹が空いてもまだ飲食店がおおむね開店前ですのでね、我慢です。
  この店で食べるのは、約10年ぶり。味は、特に変わっていません。懐かしさを覚える、素朴な味わい。こういう駅そば、少なくなりましたね。
  猛暑ですっかり有名になった、岐阜県多治見市。多治見駅前には、温度計が設置されていました。この日も、猛烈な暑さ。温度計は、40.0度を指していました(写真はありませんが、40.2度まで上がった)。テレビ局の中継車もやって来ていました。
  駅の階段には、私と同じように温度計の写真を撮りたがる人たちの姿も。もはや、ちょっとした観光名所ですね。
  こんな暑い中でも、温かい麺をいただきます。これまた約10年ぶりの訪問となる、新可児駅「名鉄新可児駅構内軽食売店」で、きしめん(+生卵)をいただきます。だいぶ値段が上がっていてちょっと高い印象なのですが、器がいいですよね。焼き物の街らしさを存分に楽しませてくれました。
  一気に関西圏に入りまして、兵庫県の元町駅「都そば」で、天ぷらそば+明太子おにぎり。駅前通りから少し入ったところにあるものの、それほどわかりにくい場所ではありません。にもかかわらず、これまで存在に気づきませんでした。元町駅周辺は商店街がかなり発達しているので、まだまだ未食店が潜んでいる可能性もありそうです。
  三ノ宮駅近くのサウナで一泊して、翌朝はさらに西へ向かいます。まずは、岡山駅前の「のんき坊」で、月見そばをいただきます。
  この店、基本的には24時間営業の居酒屋です。でも、その傍ら、立ち食い準拠のそば・うどんを提供しています。前回訪問時(2016年3月)には、夜間だったこともあって飲み客でいっぱい。落ち着いて食べられそうになかったので、あとに回しました。未食リストに入ってから約10年、やっと実食が叶いました。満足満足。
  広島まで西下し、向洋駅へ。この駅の近くに未食の駅そばがあと2軒あると認識していたのですが、そのうちの1軒は閉店してしまっていました。この場所に、「ちから」があったはずなんですが……。見つけたら、早めに食べておかないとこういうことになってしまいますね。
  向洋駅前にあった喫煙所併設のタバコ店も、きれいさっぱり更地に。古い駅舎が残る向洋駅ですが、近い将来には駅前一帯を含め、大規模な再開発となりそうな予感がします。もう1軒の未食駅そばも、早めに食べておいた方がよさそうです(この日は時間外なのか定休日なのか、やっていなかった)。
  仕方なく、駅舎が改築された西条駅で降りてみると、広島駅弁の駅そば「驛麺家」が新規オープンしていました。もともとJR系の「味一」があった駅ですから、JR系から駅弁業者に変わったということになります。このパターンは、全国的に見ても珍しいです。広島駅弁、頑張っていますね。廃業または営業縮小する事業者が多い中で、新たに出店しているのは広島駅弁と小淵沢の「丸政」くらいではないでしょうか。応援したいですね。
  姫路まで戻ってきて、ホームの「えきそば」で「ネバーえきそば〜夏をあきらめないで〜」をいただきました。HP上では初食になる店舗なので、ノーマルなメニューを食べた方がよかったかなと後悔している部分もありますが……。まぁ、悪くはないですが、やっぱり「えきそば」は温で食べた方が美味しいです。
  姫路の駅ビル、派手ですね。この中に、未食の駅そばがもう1軒あります。こちらも、そのうち食べに行ってきます。
  大阪では、例によって「あいりん地区」に泊まります。これまでは新今宮駅前のサンプラザを利用することが多かったのですが、最近サンプラザは外国人観光客の利用が多くてあまり落ち着かないので、もう少しディープなエリアへ。西成警察署前にある「和香」に泊まってみました。フロントのおっちゃんがランニングシャツ一丁だったりしてだいぶ濃い雰囲気ですが、施設自体は特に問題ありません。入浴時間なども融通を利かせてもらい、快適に過ごせました。サンプラザあたりより少々安いのも利点ですね。1500〜1600円くらいで泊まれます。
  朝食は、難波駅近くの立ちそば店「錦」のスタミナそば。このあたりも、まだまだ探訪が進んでいないですね。未食の店がたくさん残っていそうです。心斎橋のカプセルホテルをよく利用していた時代に探訪しておかなかったことを、少し後悔しています。
  ここまでは、すべて前置き。仕事を含めての広島訪問でしたので。ようやく、甲子園に参上です。今日・明日は、朝から晩まで高校野球漬けになります。
  今日の第1試合は、関東一(東東京)vs広島新庄。伝統校と新鋭校の対戦ですね。写真は、広島新庄アルプス。「S」の人文字が鮮やかですね。
  前年にオコエ選手を擁してベスト4まで勝ち上がった関東一が少々優位かなと思っていたのですが、試合は1点を争う好ゲームに。延長12回の死闘の末、広島新庄が2−1で勝利しました。延長12回に、関東一は1死1塁から四球2つで満塁としてしまったことが痛かったですね。
  それはさておき、9回裏の関東一の攻撃開始時に、アルプスから「ハッピーバースデー」の演奏がありました。どなたか、誕生日だったのでしょうか。なかなか面白い演出でした。
  第1試合が終わったところで、ちょいと買い出しに。駅前のダイエーへ……と思ったのですが、ありゃりゃ、イオンに変わっていました。まぁ、食料が安く手に入ること自体は変わらないので、特段問題はないのですが、ちょっと違和感があります。
  球場に戻ると、チケット売り場に長蛇の列が。お盆前の平日なのに、すごい盛り上がり様ですね。近年の甲子園人気は、本当に高いです。昔は、1・2回戦は裸で横たわって観戦できたものですが……。
  第2試合は、京都翔英vs樟南(鹿児島)の一戦。これも、新鋭校と伝統校の対戦です。小学校時代から高校野球を見てきている私にとっては、どうしても伝統校に肩入れしたくなる部分があります。私とは縁もゆかりもない学校ではありますが、樟南(旧・鹿児島商工)を応援しつつ観戦。
  初回に、立ち上がりの制球が定まらない浜屋投手を攻めたて、京都翔英が1点先取。「第1試合に続いて、時代が変わってしまうのか?」と思ったのですが、すぐに樟南が逆転し、その後は終始樟南ペースで試合が進みました。京都翔英は守りのミスも重なって、自分たちの本来の野球が出来なかった印象。9−1で樟南が勝利しました。
  樟南を甲子園で見るのは、久しぶり。拍手ではなく、木の板を打ち鳴らす独特な応援が印象的でした。
  第3試合が始まるまでの間に、パパッと昼食を摂りに行きます。北新地「つるつる庵」へ。大阪市内まで行くと次の試合開始に間に合わなくなるのですが、未食店があることが分かっていたもので。
  実食は、きざみそば。ふんわり系の刻み揚げ、いいですねぇ。私の好きなタイプです。
  案の定、甲子園に戻ってきたときには5回裏が終わってグラウンド整備に入ったところでした。グラウンド整備時には、球場内に恒例の「栄冠は君に輝く」が鳴り響くのですが、今年はちょっと雰囲気が違いました。去年までの古めかしい合唱風バージョンではなく、若い女性の声がメインのポップ調アレンジに。いやぁ、時代が変わりましたね。華があるし、なんとも今風で。合唱風は合唱風でよかったのですが、ポップ調も悪くはないです。ただ、ポップ調ばかりだと格式が……と思う部分もあるので、うまく使い分けてほしいです。
  第3試合は、星稜(石川)と市和歌山の対戦。実績的には、星稜の方が少々上手でしょうか。和歌山県には、ほぼ毎年甲子園に出場しているイメージのある智弁和歌山がいるのでね、他の学校が出場してきたときにどうもいまひとつネームバリューがないように感じてしまいます。
  ところが、どうしてどうして、市和歌山が善戦します。エースの赤羽投手が、毎回のようにランナーを背負いながらも、「またか」と言いたくなるくらいに併殺打を打たせ、最少失点で切り抜けます。エラーが3つあったのですが、これがタイムリーにならなかったのも幸いしました。
  一方の星稜は、唯一のエラーが2点タイムリーになるなど、守りのリズムをつかみ切れませんでした。終わってみれば8−2。結構な大差がついて市和歌山が勝利。
  第4試合には、われらが花咲徳栄(埼玉)が登場。毎度ながら、スカイブルーのアルプスがきれいですね。ただ、これまでは「花」の人文字を作っていたように思うのですが、今年はありませんね。ちょっと寂しい。
  対戦相手は、大曲工(秋田)。戦前から花咲徳栄が圧倒的優位と報じられていましたが、甲子園では伏兵の大物食いがよく起こりますから、目が離せません。
  注目は、この年の「高校ビッグ4」のひとりに数えられた花咲徳栄のエース・高橋選手。左腕から最速152キロの切れのあるストレートを投げ込みます。投球練習の段階で、スタンドではどよめきが起こっていました。
  この日は、私が確認した限りでは最速146キロ。球速は出ていたのですがコントロールが定まらず、奪三振も多いけどヒットも結構打たれていました。しかし、中盤以降は変化球主体に切り替えて立て直すあたりはさすがですね。試合は、6−1で花咲徳栄が貫録勝ち。高橋選手は、この年のドラフトで広島カープに2位指名され、入団しました。プロでの活躍にも期待したいと思います。
  ところでこの試合には、両チームのスタメンに「高橋」が4人もいました。さすが、「鈴木」「佐藤」と並ぶ日本人苗字ビッグ3の一角。東日本に特に多い苗字なんでしょうかね。
  本日の観戦は、これにて終了。京橋駅「麺家」できざみそばを食べて、宿に帰ります。明日、もう一日観戦する予定。
  迎えた翌朝。またしても「麺家」で食べます。今度は、鶴橋駅。ホームにあった「浪速そば」が「麺家」に変わっていたので、とりあえず食べておこうかということで。「浪速そば」、好きだったのでねぇ、ちょっと残念です。「麺家」の朝定食にいかにお得感があろうと、やっぱり残念です。
  さて、甲子園。今日も朝から、すごい人出です。盛り上がっていますねぇ。
  今日の第1試合は、八王子(西東京)と日南学園(宮崎)の対戦です。実績的には、十両と関脇くらいの差があるカード。八王子も、初出場ではありますが、東京では毎年ベスト4くらいまで勝ち残る準強豪です。そう恥ずかしい試合はしないだろう……と思っていたのですが、実力差は歴然でした。ノーエラー・四死球も3と自滅ではなかったものの、日南学園に投打で圧倒され、1−7で完敗。
  それにしても、八王子アルプスの大応援団はすごいですね。なんでも八王子市の学校としても初の甲子園だそうで、きっと市民が多く応援にやってきたのでしょう。この経験を糧に、次の出場時には1勝をもぎ取ってほしいと思います。
  第1試合が終わったところで、食事に出ます。行き先は、この旅の初日に「都そば」で食べた時に見つけてあった、元町駅構内の「えきそば」。あの姫路名物が、神戸で食べられるようになったのです! しかも、サイドメニューがちょっとオリジナルですね。「名物」を謳っていたのは、あなご丼セットでした。「えきそば」を営むまねき食品は駅弁もやっていて(というか、駅弁が本業か)、「あなごめし」が主力駅弁のひとつなのです。
  美味いんですけどね、ちょっと割高感が否めないかなぁ……。駅弁は高くても売れるけど、駅そばは「安い」も重要な要素なので。もう少し安価設定の工夫が必要かなと感じました。
  元町駅付近で、こんなニュースが飛び込んできました。リオ五輪で、体操の内村選手が金メダル・五輪連覇。おめでとうございます!
  甲子園に戻り、第2試合は富山第一vs中越(新潟)の北陸対決。壮絶な投手戦になりました。9回表まで、両チームに0が並びます。しかも、この時点で、富山第一はなんとノーヒットに抑えられていました。
  しかし9回裏、富山第一は1アウトからツーベースとシングルヒットで虎の子の1点を挙げ、サヨナラ勝利。中越は、8回までノーヒットに抑えながら敗れるという、悔しさが残りそうな敗戦になりました。子供のころからよくテレビで見ていた中越、応援していたんですけどね。
  試合の合間に、ダイエーもといイオンで食料の買い出し。キンキパンの菓子パンを食べながらの第3試合観戦です。
  第3試合から2回戦に入り、嘉手納(沖縄)と前橋育英(群馬)の一戦を迎えました。両校とも甲子園から遠く離れた学校ですが、アルプスはどちらもほぼ満席。応援合戦が熱い試合になりました。写真は、前橋育英アルプスのタオルを掲げての応援。近年、こういう応援スタイルをとる学校が増えてきていますね。
  試合は、中盤まで前橋育英が優位に進めましたが、7回に嘉手納が一挙8得点を挙げ、10−3で勝利しました。7回だけで、9安打を集める集中打は見事でした。9安打のうち8本は、シングルヒット。長打を狙わずに単打でつなぐ作戦が功を奏したのでしょう。
  球場内のごみ箱が大変なことになっていました。こういうのも、今後問題視していかないといけないかなと思います。スタンドにごみを放置しないだけマシですけどね。スタンドの放置ゴミは、心底なんとかしてほしいです。夕方になると、ハトやカラスが奇襲攻撃を仕掛けてくるので。
  今日は、3試合で終わりです。今年は計7試合の観戦でした。最近、あまり多くの試合を観戦できず、寂しい観戦ツアーが続いています。来年こそ、20試合くらいは観たいなぁ……と思いつつ、心の中では「来年も1日か2日しか滞在できないだろう」と思っています。でも、必ず、甲子園へは行きますよ!
  では、駅そばを巡りつつ家路につきましょう。まずは、杭瀬駅「都そば」のきざみそば。全然意識していませんでしたが、今回はやたらきざみそばが多いですね。大阪へ行くと必ず1回は食べたくなるメニューではありますが。都そばの刻み揚げはフワフワジューシータイプで、私好みです。上記「麺家」の刻み揚げと比べると、違いがよく分かりますよね。
  四日市では、「おにぎりの桃太郎」できつねそばをいただきました。可愛らしい使い捨ての丼に大きなきつね揚げを投じるものだから、麺もつゆもほとんど見えなくなってしまっています。量が少なくて値段が高めではありますが、四日市限定のミニチェーンとして頑張ってほしいですね。
  四日市市内に掲示がありました。これだけ大きな街なのだから、「もっと他にいるだろ?」と言いたくなる部分もありますが……。
  最後の一杯は、名古屋駅10・11番ホーム「名代きしめん」のきつねそばです。きつねそばを2回続けて食べるなんて、私としては珍しいですね。「名代きしめん」は、天ぷら系のメニューがちょっと高いのでね、玉子かきつねを選びたくなってしまうのです。久々のこいくち醤油のつゆを味わって、旅の終わりを実感してしまうのでした。

戻ります。