倉庫108:’16春の甲子園見参ツアー

  山手始発で、東京駅へ。青春18きっぷで西の方へ向かう時の、恒例のパターンで旅が始まります。
  東京駅丸の内地下、動輪広場にあった喫煙所が、移設されました。綺麗になって、衆人環視の感じがなくなってよかったんですが、改札からちょっと遠くなりましたね。
  御殿場駅で途中下車。駅前には、SLが静態保存されていました。D52形ですね。D52というと、同じ御殿場線沿線に位置する神奈川県山北町の鉄道公園で、自力走行ができるよう再整備されたのが有名ですね。D52は、かつて東海道本線や山陽本線などで活躍した形式。現在の御殿場線が、かつては東海道本線だったのだと実感できます。
  三島駅「桃中軒」で、朝食タイム。「海老と野菜のかき揚げそば」です。この写真を見ただけで「あ、在来線上りホームの店舗ね」と分かる方は、なかなかの駅そば通です。三島の「桃中軒」は、上りホームと下りホームとで、天ぷらが違うんです。上りホームでは、揚げたてアツアツをいただくことができるのです。ホームの店舗としては、かなり珍しいことです。
  どんどん食べましょう。2杯目は、名古屋駅「憩」の玉子入りそばです。なぜか、ミニサイズのきつねも一緒に乗っています。まぁ、実質的に「住よし」ですね。味だけでなく、丼も「住よし」のものです。
  3杯目。ナゴヤドーム前矢田駅近くの「いなせ庵」で、ミニサーモン丼セット。「いなせ庵」では、セットのご飯ものに海鮮系が多く、他の駅そばとはだいぶラインナップが違うので、ついついセットメニューを食べたくなってしまいます。ちょっと高いんですけどね。
  この一杯で、関東風の駅そばは食べ納め。ここから先は、関西風のエリアになります。
  ナゴヤドーム前矢田駅は、地下鉄とゆとりーとラインの接続駅。ゆとりーとラインは、言ってみれば「線路上を走るバス」です。立派な駅舎から走り出してきたのは、街なかで普通に見かけるようなバスです。やっぱり、かなりの違和感がありますね。
  神戸から、夜行フェリーで四国に渡ります。夜行便は宿代わりに使えるので、とてもありがたい存在です。乗船時間が4時間ほどなので、寝過ごし注意ですが。高松経由の小豆島行きなので、高松で降りる方が寝過ごすと小豆島へ連れて行かれてしまいます。
  四国に上陸してまず口にしたのは、うどんでした。そばも扱うセルフうどん店、八栗口駅近くの「とんぼ」で、かけうどん+きつね揚げ+イイダコ天。これだけ食べて、340円です。いや〜、高松のセルフうどんは安いですね。フワフワジューシーなきつね揚げも、少し塩気があるイイダコ天も、絶品。もちろん、手打ちの麺もとても美味しいものでした。
  今日は、讃岐セルフうどん探訪デーです。2軒目は、箕浦駅に隣接している「西端手打 上戸」。JR予讃線の車窓から見えるうえ、国道11号を車で走っていても見える店なので、かなり前から気になっていました。ようやく、実食です。かけうどん(並)に、きつね揚げを乗せます。
  この店は、「とんぼ」に比べて、だいぶ上級者向けの店です。狭くて客数が多く、もたもたしていると常連客からどつかれそうな雰囲気(実際にはそんなことはないと思いますが)。セルフうどんのシステムに慣れていない方は、昼時を外して訪問するといいかもしれません。ただし、15時閉店なので、ご注意を。
  3軒目は、高松駅ホームの「連絡船うどん」です。こちらでは、肉ぶっかけうどんをいただきました。写真を見れば一目瞭然ですが、「とんぼ」や「西端手打 上戸」に比べて、かなり上品な一杯ですね。駅構内にある店は余所者も多く利用します。なかにはセルフうどんに不慣れな方や、そもそも立ち食いに不慣れな方も多くいます。だから、若干門戸が広くとられているというか、難易度を下げた造りになっています。東京で「はなまるうどん」に入るような感覚で利用できますので、まずはこういう店でセルフうどんに慣れていくのもいいかもしれません。
  最後の一杯は、坂出駅前にあるイオン坂出店内の「どん」。四国では、こういった量販店内フードコート店舗でも、ちゃんとした手打ちうどんが安く食べられるんですね。
  かけうどん(並)+ちくわ天+おでん2品(牛すじ・玉子コンニャク)で、会計は330円。私の計算では480円になるはずなのですが、閉店間際で状態のよくない麺しか残っていなかったとのことで、だいぶおまけしていただきました。手打ち店ならではの、プライドを感じました。
  四国で無事に仕事も終え、本州に再上陸です。神戸の宿(といっても、サウナ宿泊)に入る前に腹ごしらえをということで、三ノ宮駅近くの立ちそば店「松屋」で、丸天ぷらそばをいただきます。
  「丸天」というと九州でおなじみのさつま揚げのようなものをイメージするところですが、この店では円形のドンベを「丸天ぷら」と読んでいます。う〜む、紛らわしい。ドンベのほかに具だくさんのかき揚げを用意しているから呼び分けているのでしょうが、「丸天ぷら」と表示しているのは「松屋」くらいのものなのでねぇ。ちょっと再考の余地ありです。
  なんだか、食べてばかりですね。一夜明けて、これからようやく甲子園球場へ向かいます。その前に、三ノ宮駅近くの「都そば」三ノ宮サンシティ店で、天ぷらそばをいただきます。昨夜の「松屋」の丸天ぷらと同じようなドンベ天。こちらは、「天ぷら」表記です。この方が分かりやすいですね。
  これで、三ノ宮駅近くにある「都そば」は完全制覇となりました。
  前置きが長くなりましたが、ここから甲子園観戦記です。今日の第1試合は、大阪桐蔭vs土佐(高知)の対戦。優勝候補筆頭の強豪校と、まだ全国区では知名度が低い新鋭校の対戦。土佐がビビり負けしなければいいなぁと思いながらの観戦となりました。
  写真は、大阪桐蔭アルプスの様子。以前は定番だった人文字の応援、やめちゃったんですね。名物だったので、ちょっと残念。でも、クラリネットの音がとても綺麗で、ブラスバンドはレベル高かったです。
  一方の土佐アルプスも、ほぼ満員。四国勢の1回戦でこれだけアルプスが埋まることは珍しいです。高知県の高校野球は、だいたいいつも明徳義塾・高知・高知商の「3強」の争いで、それ以外の高校が甲子園に駒を進めることが珍しいですからね、出場を果たした時には地元でもおおいに盛り上がるのでしょう。
  試合は、終始大阪桐蔭のペースで進みます。序盤は土佐の守備陣がギリギリのところで失点を防いでこらえていたのですが、6回以降に守備の乱れがあって毎回得点を許し、終わってみれば9−0のワンサイドゲーム。打線も大阪桐蔭のエース・高山投手(写真右)の前に3安打に抑え込まれました。
  まぁ、順当といえば順当な結果でしたが、序盤には土佐に先制のチャンスがあっただけに、ちょっと悔やまれる試合でした。
  第1試合が終わったところで、売店でカレー焼きそばを購入。甲子園球場には「三大グルメ」というものがあって、そのうちの2つが「甲子園カレー」と「甲子園焼きそば」なんですね。この2つをいっぺんに楽しめるカレー焼きそばを食べてみたかったのです。
  でも、正直、これは微妙でした。焼きそばとカレーライスを別々に食べた方がよさそうです。カレーとソース、決して合わないというわけではないのですが、合わせる必然性が特に見当たらないですね。
  第2試合は、南陽工(山口)と市和歌山の対戦。今度は、接戦が期待できるカードですね。どちらも、たびたび甲子園には出てくるものの、もうひとつ上位には勝ち上がれないというイメージ。両校とも、喉から手が出るほどに初戦の勝利が欲しいところでしょう。
  写真は、市和歌山のアルプス。こちらは、スクールカラーのスカイブルーを使っての人文字応援がありました。写真は「市校」のみですが、いろいろなバリエーションがあって目を楽しませてくれました。
  期待通りに、試合は1点を争う好ゲームに。どちらも小技を絡めながらコツコツとランナーをためて1点をとるというスタイルで、チームカラーが似通っていました。だから、派手さはないけれど、よくかみ合ったゲーム。
  しかし、6回くらいから市和歌山の守備のミスが目立つようになります。それでもなんとか8回までは0−0での攻防が繰り広げられました。
  それがなんと、9回に南陽工が一挙6得点。こういうことが起こるのが、高校野球の怖さですね。市和歌山は、最終的にエラーが5つ。6失点した9回も、死球2つ→フィルダースチョイス→ホームラン→エラー→タイムリーヒット。四死球と守りのミスが、いかに大量失点につながるかがよく分かる試合でした。
  甲子園三大グルメの残るひとつ、ジャンボ焼鳥もいただきましょう。確かにジャンボなんですけどね、これで350円は高いなぁ……。球場グルメは全体的に高いですが、焼鳥は特に高く感じました。これ1本の値段で、「都そば」の天ぷらそばを食べてもなおお釣りが来るわけですからね。……二度目は、ちょっとないかな。
  第3試合は、花咲徳栄(埼玉)と秀岳館(熊本)の対戦。甲子園での実績は花咲徳栄の方が少し上かなという印象ですが、今年の秀岳館はNHKの解説でもおなじみの鍛冶舎さんを監督に迎えて、大阪のボーイズリーグから有力選手を大量に引き抜いてチームを編成し、優勝候補の一角に挙げられていました。
  試合は、3回に一挙5点を挙げて逆転に成功した秀岳館が、花咲徳栄の終盤の追い上げをギリギリのところでしのぎ切り、6−5で勝利しました。私の地元・埼玉代表の敗戦ですから、ちょっと残念ではありましたが、内容的にはすごくいい試合でした。花咲徳栄のエース・高橋投手と、秀岳館の扇の要・九鬼捕手は、ともにこの年のドラフトでプロ入りしましたね。
  そして、この4日後に行われた2回戦では、秀岳館は16−0の大差で南陽工を破っています。準々決勝にも勝ち、秀岳館はベスト4の成績をおさめました。そこに鑑みても、この試合はレベルが高かったのだと言えそうです。
  今年のセンバツ観戦は、これで終わり。今年も、3試合しか見られませんでした。最近は、なかなかどっぷりと野球観戦に浸れないですね。夏こそ、そして来年こそ……と言いたいところですが、仕事がどんどん忙しくなってきているので、あまり大きなことは言わず、「最低でも1試合は見るぞ!」とだけ言っておきましょう。
  あとは、帰りがけに食べた駅そばなどを紹介しつつ。まずは、東梅田駅近くの「なにわ家」で、天ぷらそばです。大阪駅からほど近い御堂筋沿いという、とても分かりやすい立地なのですが、今回ようやく発見した店です。この辺りは、地下だけ歩いて電車に乗ってしまうことが多く、地上をあまり探訪できていないんですね。まだまだ、未知の店がたくさんありそうです。
  新今宮の木賃宿で最後の一泊。最終日の朝は、宿からほど近い「松屋」で天ぷらそばをいただきます。「松屋」というと、一昨日に食べた三ノ宮の店舗と同系列。なのに、味も値段も、全然違いますね。天ぷらはエビ天でした。ちなみにお値段、270円。エビ天でこの値段は、かなり安いですね。さすが、物価の安い街・アベノです。
  さらに、「阪急そば」でも天ぷらそばをいただきます。今回の旅では、天ぷらそばが多いですね。全然意識していなかったんですが。まぁ、比較ができるので良しとしましょう。いただいたのは、阪急富田駅。
  天ぷらの大きさは、ここが一番ですね。しかも、この店舗では天ぷらの上からつゆをかけるので、ふやけてさらに大きくなります。まぁ、天ぷらは大きければいいというものではないと思いますが。でも、ドンベタイプで油が軽いので、大きいわりにはサラッと完食できます。これぞ、安定の美味さですね。
  能登川駅で、フィールドワーク(駅そば探し)のために途中下車。結局、駅そばは見つからなかったのですが、代わりにこんなトピックスを。この駅には自動改札が導入されていて、青春18きっぷで出入りするためには有人窓口を通る必要があります。しかしこの時、有人窓口にはシャッターが下りていました。そこで、この機械が設置されています。下部にカメラがついていて、青春18きっぷを置くと、事務室内のモニターにその画像が映し出されます。それを見た駅員が、改札を開け閉めするわけです。画期的と言えば画期的。しかし、駅員が切符販売などで手を取られていると、長々と待たされることになります。微妙ですね。
  最後の一杯は、草薙駅から徒歩6分ほどのところにある「スマル亭」弥生町店の、かき揚げ丼セット。旧国道1号沿いにあるドライブインタイプの店なので、駅そばというよりは街道そばなのですが、駅から近ければ寄って食べます。
  味は悪くないしボリューム感もまずまずですが、値段がちょっと高いですね。750円しますので。「スマル亭」は好きなチェーンですが、セットものにお得感がないのがちょっと残念です。麺類単品でサラッと済ませた方が、満足感高いでしょう。

戻ります。