倉庫103:北海道強行MESツアー(前編)

  今回は行程がだいぶ長いので、前編・後編に分けたうえで、かなり早足で。また、今回は仕事のための取材旅行なので、仕事にかかわる部分はバッサリと割愛します。ご了承を。
  東北本線でズンズン北上し、福島駅へ。福島で駅そばというと「松月庵」のレベルが高くて好きなのですが、今回はあえて入場券を買って新幹線改札内へ。かつての「そば処」が「そば処ふくしま」に名を変え、リニューアルしているとの情報があったので。
  でも、そば自体はほとんど変わっていませんでした。写真は、魚天そば。アジかキスだろうと思っていたら、なんとサンマ一本揚げ。ちょっとびっくり。
  福島・仙台間は、快速仙台シティラビット号に乗車。どうってことないラピッドサービスなのですが、エンブレムがついているってだけで、なんとなくワクワクしますね。北海道&東日本パス(以後「北東パス」)での旅だと、なかなかエンブレム付きの列車には乗る機会がないもので。
  仙台では、西口ロータリー脇の「福はら」でたぬきそばをいただきます。粒の細かいたぬきがちょっとグズグズになってしまいましたが、どこか懐かしくホッとするような味わいで、味覚的には悪くなかったです。麺にコシがなく、かといって箸で持ち上げただけで切れるというわけでもなく、歯を当てると抵抗なくプツッと切れる。ザラザラした舌触りといい、白石温麺のようなイメージ。津軽そばも少し近いかも。
  一気に飛びます。青森駅「そば処八甲田」の、磯のりそばです。今回は青春18きっぷではなく北東パスを使っているので、北東北方面への移動がとてもスムーズ。IGRと青い森鉄道に乗れるというのが、とにかく大きいです。18キッパーにとっては、北東北方面はたいへん行きにくいと感じるもの。しかし、北東パスなら自由自在に動けます。東北方面へは。北東パスで決まりですね。
  さて、磯のりそばは、この店の新作メニューのようです。海苔の香りは良いんですけどね……、とにかく揚げ玉が邪魔でした。
  青森駅のホームには、こんな表示がうっすらと残っています。青函連絡船が廃止されて、すでに28年が経過しています。少なくとも28年以上前に描かれた表示だと思うのですが、それにしてはずいぶんはっきり残っていますね。車が通らない場所だし、ホームには上屋があって風雨にもあまりさらされないから、風化しにくいんでしょうかね。列車がかからない場所なので、踏んで歩く人も少ないだろうし。
  JR津軽線で後潟駅まで北上し、そこから少し歩きました。この辺りは、そばの栽培が盛んなんですね。1つ1つの規模は規模はさほど大きくありませんが、そば畑があちこちにありました。付近には、独特な臭気が立ち込めています。
  北海道に渡りまして、木古内駅。来年3月の北海道新幹線開業に向けて、着々整備が進められています。駅舎は、ほぼ完成でしょうか。もちろん、まだ中には入れませんでした。
  あとは、駅前ですね。今のところは、まだサラ地。南側(海側)には、駅に隣接して道の駅ができるようです。
  新幹線開業後に木古内駅へ行くためには、北東パスの場合は特急券、18きっぷの場合にはオプション券が必要になります。それでも、当駅で降りることは可能なので、そう遠くない未来にまた来られるでしょう。主戦はフェリーになりそうですけどね(笑)
  JR函館本線仁山駅のホーム。板張りですね。仮乗降場みたいな雰囲気。
  この駅のすぐ近くに日帰り温泉「あじさいの湯」があり、入浴のために立ち寄りました。こういった駅から近い日帰り温泉施設は、バックパッカー系の旅人にはたいへんありがたい存在です。
  これが、この日の宿(笑) 駅舎よりも快適な、国縫バス停舎。豪雪に極寒の北海道では、このような堅牢な待合室付きのバス停がたくさんあります。トイレこそないものの、中には横になれるベンチもあります。ありがたいですね。
  今回の旅は、単行本執筆のためのもの。単行本のテーマが「道の駅麺」なので、今回は駅そばはあまりたくさん寄れません。お腹がいっぱいになってしまいますのでね。
  それでも、偶然見つけてしまえば食べないわけにいきません。写真は、豊浦駅「ワークランドかっこう出張所」の、かしわそば。鶏肉がほとんど見えませんが、ネギや山菜の下に隠れています。もっと目立つように盛り付けた方がいいようにも思いますが……。この店は、知的障害者の就労支援を目的のひとつとして設置されたもの。障害者が配膳などに当たっていました。社会的意義が大きく、旅人にとっても嬉しい店です。
  直接的に仕事にかかわる部分については割愛しますが、道の駅からもトピックスを。【くろまつない】で、北海道名物のキリンガラナを飲みました。北海道に来ると、これとリボンナポリンはどうしても飲まないと気が済まないんです。北海道でしか飲めないものなので。キリンガラナは炭酸が強く、少し薬臭く、東京で言うところのドクターペッパーに少し近い印象です。
  倶知安駅では、列車の連結シーンを見学。この辺りのJR函館本線も、北海道新幹線札幌延伸の際に廃止(または3セク化)となる可能性大ですから、今のうちにたくさん乗っておきたいですね。
  余市駅で下車して、徒歩7分ほどの道の駅【スペース・アップルよいち】へ。すでに夕刻で宇宙記念館には入れませんでしたが、売店はまだ開いていました。何か食べるものを……と思っていたのですが、即戦力はアップルパイだけでした。この際やむを得ず、アップルパイを購入。お腹が空いている時には、何を食べてもおいしく感じるものです。
  今日の夕食は、こちら。北海道ではお馴染みのコンビニ「セイコーマート」の、100円麺シリーズです(@鵡川駅前)。これ、通算すると100食くらい食べていると思います。北海道で小腹が空いたとき、駅そばの次なる候補となるのがこれなんです。
  JR日高本線は、鵡川・様似間で災害のためバス代行輸送。不通になってからもう1年以上経っていますが、復旧のめどが立っていません。要するに、お金がかかりすぎるから復旧させないんですね。まぁそれは分かりますが、代行バス輸送を観光バス会社に依頼していたら、それはそれで高コストになりそうに思うのですが。こんな立派なバスに、乗客は4〜5人。同乗していたバックパッカーが「ハイエースでいいじゃん」と言っていましたが、その通りですね。万が一グループ客が乗ってきたときに対応できなくなるので、そうもいかないのでしょうけど。
  鉄道が走っていない静内駅で、駅そば「にしや」は頑張って営業を続けていました。早速、かしわそばをいただきます。前回この店で食べた時にはカレーそばだったので、つゆをちゃんと味わえませんでした。今回は、しっかり味わいます。北海道らしい、昆布出汁濃厚つゆですね。鉄道が復旧しない以上、なかなかここへは来にくいですから、味をしっかり記憶にとどめておかないと。
  続いて新冠駅へ移動し、駅歩5分の道の駅【サラブレッドロード新冠】へ。ここではラーメンをいただいたのですが、写真は載せません。代わりに、ピーマンソフトクリームの写真を(雨天のため屋外で撮影することができず、だいぶ暗いですが)。新冠町は、ピーマンが特産なんですね。
  ピーマンソフト、だいぶ甘いですね。もっと苦味を利かせてもよかったのではないかと思います。それだと、売れなくなるのかな。
  新冠→鵡川の復路も、代行バス。往路とは別の業者の観光バスですね。改札(北東パスや18きっぷでも乗車可能)も適当だし、運賃収受もいいかげん。いくらでも無賃乗車できてしまいそうな感じです。JR側の「本当はさっさと日高本線を廃止にしたいんだけど、地元の反対もあってしぶしぶ走らせている」という本心が見え見えですね。あまり気分の良いバス旅ではありませんでした。
  鵡川駅前のセイコーマートで、再び100円麺(+ソーセージポテト)を。
  札幌に戻って、夕食。市電の西15丁目駅にほど近い「ゆで太郎」(南一条店)で、かき揚げ丼セットを。「北海道まで行って、わざわざゆで太郎?」と思う方もいるかもしれないけど、東京の店舗と違いがあるかどうかを見ておきたかったもので。
  でもね、結果から言うと、ほとんど違いはないです。メニュー・値段・味、すべてがスタンダード化されていますね。強いて言えば、たぬきが揚げ玉だという点で、都心部の店舗とは違っていました。郊外型の店舗と同じパターンです。
  翌朝、函館本線で北上を開始。途中、朝食をとろうと思って砂川駅で下車。この駅の近くに立ちそば店「ていお〜」があるということを知っていたので寄ってみましたが、時間外でした。残念。次に来るのがいつになるか分かりませんが、宿題ですね。北海道には、宿題が多く残っています。なかなか頻繁には来られないのでね。
  江部乙駅で下車。道の駅【たきかわ】へ向かいます。【たきかわ】へは、以前に車で訪問したことがあります。その時に、「駅そば」の看板が出ていたのを覚えていました。期待していたのですが、どうやらすでに閉店している模様。看板だけが朽ちかけた状態で残っていました。
  しかし、捨てる神あれば拾う神あり。【たきかわ】内の中華レストラン「福龍飯店」で、安価なそばを扱っていました。これを朝食にしましょう。「福龍飯店」は基本的に11時からの営業ですが、そば・うどんだけは9時からやっています。350円のそばには、天かすとゆで卵(半分)がトッピングされていました。追加のトッピング等はありませんが、朝に軽く食べるぶんにはこれで充分ですね。
  続いて、JR留萌本線秩父別駅に近い道の駅「鐘のなるまち・ちっぷべつ」の、安価なそば・うどんをメインとする食堂「お食事館」へ。オープンキッチンだし、これも「駅そば」の範囲に含められる店ですね。ちょっと駅から離れていますが。
  北海道でもデフォルトはたぬきそばなのですが、実は「たぬきそば」というメニューを扱う店は、北海道ではあまり多くありません。ましてや、このような天かす(買ってきた揚げ玉ではなく、天ぷらを揚げた際に出る副産物)で出す店はとても稀少です。
  その後、一気に音威子府まで北上します。ここまで来ると、目指す先は稚内しかありませんね。
  写真は、食料を調達しようと思って音威子府駅からセイコーマートまで歩く途中にある、謎のオブジェ。木に小鳥がたくさんとまっているような感じなのですが、夜間にライトアップされているとなかなかキモいです。
  というか、音威子府のセイコーマート、駅から遠すぎ! 歩くと20分くらいかかります。駅前(村の中心部)には、静寂を破るような夜間営業の店舗は必要ない、ということでしょうかね。
  前編はここまで。後編では、道北・道東を巡ります。

戻ります。