倉庫103:北海道強行MESツアー(後編)

  音威子府駅近くで夜を明かしたところから中継再開です。朝5時に、私がこの世で一番好きな駅そば「常盤軒」がある音威子府駅に行ってみました。まだ駅舎が開いていないかな〜と思っていましたが、もう開いています。事務室に、駅員さんはいません。「常盤軒」も、もちろん開いていません。……が、店内からラジオの音が漏れ聞こえてきます。そして、なにやらガッシュガッシュと金属製品を洗うような物音が連続して聞こえてきます。もう、仕込みが始まっているのですね。9時半オープンのために、5時前から頑張っているんです。ますます、応援したくなりました。
  音威子府発稚内行の一番列車は、貸切状態でした。う〜む、宗谷本線も、将来的には廃止が濃厚かもしれませんね。以前に特急に乗った時にもガラガラだったので。旭川からバッサリ切られるのか、名寄まで残るのか。せめて私が生きている間は全線存続してほしいところですが。
  稚内に到着! ここは、完全に仕事目的で来ましたので、詳細は割愛します。
  日本最北端の街だけあって、あちこちに「最北端」を示すものがあります。宗谷本線が末永く残る可能性があるとしたら、この「最北端」がどれだけ観光客誘致につながるか、ですね。
  音威子府に戻り、「常盤軒」で一杯いただきます。天ぷらそば。実は、これまで食べたことがなかったメニューです。だいたい、この店に来るとかけそばか天玉そばを食べたくなるので。
  写真では背景が畳になっています。音威子府駅構内には畳の小上がりがあって、ごろ寝もできます(夜間は閉鎖されるので宿泊はできません)。畳の上で胡坐をかいてそばを食べる。そんなことができるのも、音威子府ならではなのです。
  天塩川温泉で入浴を済ませ、南へ。天塩川温泉駅も、板張りのホームで仮乗降場の雰囲気ですね。わりとまともな駅舎があるのが、ちょっと意外に感じます。
  旭川付近で一泊。翌朝、コインランドリーで洗濯を済ませます。荷量を減らしたいという狙いで、長旅に出る時にはコインランドリーをよく利用しています。ただね、コインランドリーって電話帳にも出ていないし、ネット上での情報もあまりないし、交番で聞いても分からないことが多いので、探すのに結構苦労します。
  そんなとき、可能性として有望なのが安ホテルですね。バックパッカーが多く宿泊するような安ホテルには、コインランドリーが併設されていることが多いです。今回利用したコインランドリーも、安ホテル「パコ」に併設されていたものです。
  旭川駅前ビル1階の「たけや食堂」で、かしわそばをいただきます。「駅そば」というよりも「大衆食堂」風の店ですが、この内容で450円という駅そば価格でそばを食べられます。
  かしわそばは九州の名物だと認識している方も多いでしょうか。しかし、北海道にも扱う店が多いです。ブロック状の鶏肉を使う店が多いのが北海道(九州ではスライサーで細かくカットするケースが多い)ですね。写真では「麩」がメインのように見えますが、海苔の下に鶏肉が隠れています。
  駅そば以外の食ネタも少々。JR新夕張駅の目の前にある道の駅【夕張メロード】で、豚丼を購入。この駅には食事処がない代わりに、弁当などが充実しています。もともとスーパーだったところが道の駅に加盟しているので、弁当や総菜は強いんですね。しかも、安いです。こちらは、398円(しかも閉店前で半額)。写真はありませんが、一緒に買ったうな重も598円(の半額)でゲットできました。
  バックパッカー系の旅をしていると、困るのが携帯の電池の確保。違法な電源確保はしないという前提で話を進めますが、都会であれば一部のファストフード店などでコンセントが開放されているし、有料の充電器を置いている施設も結構あります。しかし、北海道のローカル旅ではこういったものがなかなか確保できません。予備のバッテリーを持っていくのは当然として、バッテリーに充電をする機会を作る必要があります。バッテリーで3日くらいはなんとかなるので、3日に1回くらいはホテルに入ってまとめてフル充電しておくのが理想ですね。
  釧路駅では、こんなシーンも眺められました。こういうことって、操車場でやっているものかと思っていました。普通に駅のホームでやっているんですね。
  ここから、道東の旅に切り替わります。まずは、JR厚岸駅から徒歩5分の道の駅【厚岸グルメパーク】へ。ここは、某大手雑誌の北海道道の駅魅力度ランキング(グルメ部門)で、5年連続1位に輝く名駅。厚岸特産のカキを使った様々なメニューを楽しめます。
  でもね、それだけじゃないんです。館内には入場無料のミニ淡水魚水族館があるし、丘の上に立地しているので屋上のテラスからは厚岸湾や愛冠岬を眺められます。車でも列車でもアクセスが便利な施設なので、ぜひ一度訪れてみることをオススメします。
  釧路に戻り、釧網本線で網走へ。ここで乗った列車にも、エンブレムがついていました。「足湯めぐり号」ですね。途中の摩周駅と川湯温泉駅に足湯があり、ここで少々の停車時間が設けられています。
  ただ、実際に列車を降りて足湯を利用する人はほとんどいないですね。
  札弦駅ホームから眺める夕景。綺麗すぎて、どこからともなく人々がやって来ては写真を撮っていました。
  翌朝は、網走からスタート。朝食は、セイコーマートの100円麺です。
  道の駅【流氷街道網走】のオープンを待って、入館。ここも仕事で訪れているのですが、仕事以外にも網走ザンギ饅頭(写真)とちゃんちゃん焼き饅頭をいただきましたので、紹介を。
  ザンギとは、唐揚げのこと。普通は鶏唐揚げを指すのですが、ここでは鮭の唐揚げを「ザンギ」と呼んでいました。甘辛の味噌ダレとの相性がよく、美味しかったです。チャンチャン焼き饅頭は、中華まんのように餡が生地にスッポリと包まれているタイプ。ちょっと味噌が濃いですが、悪くないです。個人的には、網走ザンギ饅頭の方を推します。
  さらに、こんな変り種ソフトクリームも。一見するとただの青いソフトクリームですが、よく見ると黄色い粒々が散見されます。これは、一時季駄菓子として流行った「はじけるキャンディ」。視覚的に海に浮かぶ流氷をイメージしているようです。とってもジャンク感の強いソフトクリームですが、これはこれで美味しかったです。
  道の駅【葉菜野花こしみず】が併設されている浜小清水駅へ移動。道の駅内にうどん・そばのコーナーがあることは知っている(というか実食済み)のですが、今回は道の駅に隣接している小型スーパー「マートフレトイ」を訪ねてみます。
  どこにでもありそうなローカルスーパーかと思いきや……
  惣菜コーナーの値段ポップの中に、「そば・うどん」の文字が。そう、ここは店内でそば・うどんを食べられるスーパーなのです。
  いただいたのは、鶏チャーシューそば600円。自家製の鶏チャーシュー6枚と、レモンの輪切り2枚がトッピングされます。鶏チャーシューは、ムネ肉を使ったもので脂身がありません。味覚的には悪くないのですが、ちょっとパサパサ感が気になります。でも、まぁここまでは想像と大差なし。問題は、レモンです。これは、メニュー名の一部に入れておいた方がいいような気がしますね。つゆの味が劇的に変わるので、想定外で入っているべきものではないのではないかと。レモンとそばつゆ、味覚的な相性は悪くないですけどね。
  ガラナジュースは、セイコーマートのPBシリーズにもあります。炭酸が強いので、夏場にてっとり早く爽快感を得たい場合にオススメ。ちょっと甘いのが気になりますが。
  北見駅前のバスターミナルから、夜行バスで札幌へ。これで、今回の道東探訪はおしまい。今回の旅では、景勝地の類がまったく出てきませんでした。強いて挙げれば、【厚岸グルメパーク】で眺めた厚岸湾と愛冠岬くらい。仕事で来ているのだから仕方ないとはいえ、1週間北海道に滞在して景勝地を全然見て回らないというのは、どうなんでしょうかね。鉄道旅だと、景勝地へのアクセスが大変だということもありますが、次回以降の北海道旅行では3日に1箇所くらいは景勝地も回るような行程を組みたいと思います。
  旅自体は、もう少し続きます。東室蘭駅近くの立ち食いそば「そばの助六」で、ホタテ天そばをいただきました。衣が多くて見た目があまり綺麗ではないですが、ホタテは2粒使われています。これで450円なら、良心的でしょう。ちなみに、天ぷらはすべて450円(単品150円)で均一。それだったら、ホタテ天に白羽の矢が立ちますね。
  函館駅では、ホームの駅そば「みかど」が閉店していました。旧駅舎時代には3軒の駅そば店があった函館駅。これで、すべて閉店したということになります。五稜郭駅ではまだ営業しています(その後閉店しました)が、苦境ですね。北海道新幹線の影響が大きいのでしょう。新幹線が函館駅(または五稜郭駅)に乗り入れていれば、だいぶ状況は違っていたと思うんですけどね。
  青森に渡り、夜行バスで帰京。青森・東京間のバス移動なら、弘南バスの「パンダ号」が安くて便利です。とりわけ快適というわけではありませんが、LCC価格で移動できます。上野発着(新宿発着便もある)なので、常磐方面の方にとってはますます便利です。
  最後の一杯は、日暮里駅「大江戸そば」で、たぬきそば。もう、いつものNRE駅そばです。急に夢が覚めたような感覚。この店も、その後閉店してしまいました。ホーム駅そば受難の時代ですね。

戻ります。