倉庫101:’15夏の甲子園観戦ツアー

  夜行バスで大阪入りして、まずは大阪駅「麺亭しおつる」に直行。「名物」を謳うカレーあんかけそばをいただきました。スパイシーでありながらコクがあり、甘みがあまりないので淡麗に感じるカレー。そばとの相性は上々です。感じ方は人ぞれぞれですが、私個人としては、カレーそば・うどんは関東よりも関西の方が一歩上を行っているように思います。関東のカレーは、ご飯にかけた方が美味しいのかなと。
  私は、麺をリフトアップした写真は陳腐で嫌いなのですが、カレーそばだと麺が見えないので、今回は特別。左手ではカメラを操作できない(スマホなら撮れるんですけどね)ので、箸を左手で。両利きの人がうらやましいです。
  この店には、店内に生簀があり、アワビなどがたくさんいます。プチ水族館の気分を味わえます。駅そば店で生きたアワビを目にすることができるのは、全国でもここだけでしょう。生簀ですから、食べるためのものですけどね。アワビのおどり造り(380円)は、注文を受けてから活き締めにしますので、鮮度抜群!
  午前中に大阪で仕事があったので、甲子園観戦は午後から。第3試合の途中からの観戦になりました。
  写真は、第4試合に登場する花咲徳栄(埼玉)の応援団(アルプス入口で待機中)。大軍を引き連れてきていますね。今日はこの第4試合を観るのが第一目的だったので、間に合ってめでたしめでたし。
  第3試合は、石見智翠館(島根)と興南(沖縄)の対戦。2回戦です。特にどちらを応援するということもないのですが、沖縄の学校の名物である指笛を間近で聞いてみたかったので、レフトスタンドに陣取りました。いやー、すごいですね。ちょっと表現が悪いですが、これはもう騒音です。ブラスバンドの演奏に合わせて、合いの手を入れるような感じで鳴らすのがいつものスタイルなのですが、今回はタイミングを合わせるでもなく、常時ピーピー鳴っていました。この応援をされると、相手チームは嫌だろうなと思います。
  試合は、後半にもつれる面白い展開に。8回表に石見智翠館が四死球と相手失策・暴投も重なって一挙4点を奪って逆転するも、興南は土壇場の9回裏に連打で2点を挙げて逆転サヨナラ勝利。石見智翠館は延べ10人の投手が代わる代わる登板して中盤以降は興南打線を抑えていましたが、最後に力尽きました。点差が開いても勝負がなかなか見えない、高校野球らしい試合だったと思います。
  夏の高校野球観戦には、これが欠かせません。球場近くのダイエーで買った、凍ったペットボトルドリンク。一昔前までは、甲子園と言えば「かちわり氷」でしたが、今はこれですね。球場内にも売り子さんがいて、凍ったペットボトルドリンクも売っていますが、高い(250円)ので、私は試合の合間にダイエーで買っています。100円くらいで売っていますのでね。
  第4試合が、個人的には今日の目玉。29年ぶりに甲子園に帰ってきた三沢商(青森)が、注目の2年生左腕・高橋投手を擁する花咲徳栄(埼玉)に挑みます。先ほど場外で花咲徳栄の応援団の待機シーン目撃しましたが、やはり大応援団でした。アルプスが、ほとんど青一色。アルプスが満席になることはよくありますが、これだけ色が統一されることは珍しいです。
  試合開始早々、花咲徳栄打線が火を噴きました。低めの変化球をしっかり見送って、高めに浮いたところを痛打。まるでリピート映像を見ているかのごとくヒットを量産し、終わってみれば18安打15得点で快勝。三沢商は、守備陣が花咲徳栄の序盤の猛攻で少々萎縮してしまったようで、外野にフライが上がると外野手が一旦バックして、慌てて前進してポテンヒットというケースが目立ちました。最後まで平常心でプレーできていれば、もう少し小さな差で終われたのではないかと思います。
  注目された高橋投手(写真左)は、2番手として大量リードの場面で登板。スタミナに不安があるのかなと感じましたが、球はよく走っていました。
  試合後、アルプスに向かって一礼する花咲徳栄ナイン。高校野球は、こういうところが好きです。ほかのスポーツ(特に球技)にはない礼儀正しさがあるんですよね。そういう意味では、高校野球はスポーツと武道の中間くらいのポジションにあると、私は思っています。
  大阪の定宿「サンプラザ」で宿泊する予定でしたが、設備の不具合により姉妹ホテルの「ジパング」で宿泊。サンプラザの方が勝手が分かっているので良いんですけどね。展望風呂が気持ちいいし、エレベーターが2台あってあまり待たずに乗れるし、バックパッカー系の宿泊客が多くて開放的なので。
  翌日は朝から観戦です。平日の第1試合にして、この観衆。朝から係員が出て観客整理をするほど。これは準々決勝並みです。なぜこんなに多くの人が観戦に訪れているのかというと……
  第1試合に、優勝候補の筆頭・東海大相模(神奈川)が登場するからです。ドラフト候補の投手を2人擁し、最激戦区の神奈川大会を制して甲子園に乗り込んできました。対するは、福島代表の聖光学院。9年連続で甲子園に出場している、こちらも強豪校です。
  写真は、先発した東海大相模・吉田投手。右の本格派ですね。丁寧なピッチングで凡打の山を築き、短い時間で相手の攻撃を終わらせる好投を見せてくれました。
  試合は、7回を終えて東海大相模が6−0とリード。8回に聖光学院が意地を見せ吉田投手から1点を奪いますが、9回の先頭打者が強い当たりの内野ゴロを放ったところで左腕の小笠原投手にスイッチ、後続をピシャリと抑えました。
  両投手は、秋のドラフト会議でともに指名され、プロ入りしましたね。プロ級の投手、それも右腕と左腕がいるのですから、強いわけです。この後、東海大相模は攻守にわたって対戦相手を圧倒し、優勝を果たしました。おめでとうございます。
  小笠原投手の球速は、いきなり148kmを計測(この日の最速は151kmだった)。見た目には剛速球という感じではないのですが、剃刀のようにスパッと切れる球を投げ込んでいました。最後の打者は、三振締め。聖光学院としては、唯一の反撃ムードをピタッと断ち切られて、手も足も出なかったという印象でしょう。
  第1試合が終わって一度球場の外に出てみると、こんな張り紙が出ていました。満員札止めです。私は2005年から毎年観戦に訪れていますが、こんなの初めて見ました。高校野球の人気は年々高まっていますが、外野スタンドまで満席になってしまうとなると、ちょっと複雑な心境です。昔の、外野席で寝転んでビールを飲みながら観戦できる雰囲気、好きだったんですけどね。
  第2試合はパスして、昼食がてら駅そば探訪へ。まずは、阪急・三国駅前にある「三国そば」へ。ここ、評判がいいんです。大阪の方からよく「ここは美味いからHP(全国駅そば選手権)に載せてくれ」とのメールをいただくんです。ようやく、実食機会がやってきました。注文したのは、天ぷらそば330円。
  なるほど、出汁が良いですね。しっかりと利いたカツオ出汁で、深みもあります。麺がちょっとつゆと合っていないかなと感じましたが、満足度の高い一杯でした。うどんの方が、麺とつゆがよく合うのかもしれませんね。
  続いて、徒歩で東淀川へ。東淀川駅前には、以前に見つけておいた「庄平」がある(この時には時間外で食べられなかった)のです。きざみそば400円を注文。ちょっと高い価格設定は、生そばを注文後に茹でているためでしょう。うどんは50円安い設定です。
  ただ、残念なことに麺はだいぶ茹でがアンダーでした。ネットリと歯に粘着し、つゆには独特な甘さがあって、ちょっとバランス感を欠いた一杯でした。次回は、うどんを食べてみることにしましょう。
  甲子園に戻ります。駅そばのハシゴをしている間に第2試合は終わってしまい、第3試合から観戦再開です。第1試合が終わって観客は減るかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。私は運よく空席にねじ込むことができました(第2試合が終わった直後だったので、出る人と入れ替わりで入れた)が、第3試合が始まるとすべてのスタンド通路前に警備員が立ち、一切スタンドには出入りできなくなってしまいました(一度出ると二度と戻れない)。この措置も、初めての遭遇です。
  写真では、スタンド最前列とグラウンドの間の通路にも多くの人がいます。彼らは、センター寄りのゲートから入って、通路を通ってレフト側の出口から出ていきます。スタンドには入れません。警備員に聞くと「甲子園の雰囲気だけでも味わってもらおうと考えての措置」とのことですが、かえってかわいそうな気がします。ゲート前で門前払いにしてしまった方がいいような気がするのですが。遠方から来ている人も多いので、とりあえず入れてあげたくなるのかもしれませんね。こうなると、試合の合間におちおちとそばを食べにも行けないですね。ダイエーに行くのも危険。もうちょっと空いている日に来たいものです。
  第3試合は、作新学院(栃木)と上田西(長野)の対戦。甲子園実績では、作新学院が圧倒的に上。上田西は名前負けすることなく平常心で戦えるかがカギになりそうです。
  試合は、序盤から作新学院がリードを奪いますが、上田西も一気に崩れることなくゲームメイク。6回を終わって4−2と、喰らいついていました。しかし7回、外野スタンドから見ても分かるほど体格に勝る作新学院は5本のヒットを集めて一気に突き放し、10−6で勝利しました。最終的に10点を失いましたが、個人的には上田西がよく頑張った(耐えた)と感じる試合でした。
  第4試合は、中京大中京(愛知)と鹿児島実という、名門校同士の対戦。第3試合に続いてレフトスタンドで観戦したので鹿児島実のアルプスの様子がよく見えたのですが、鹿児島県勢のアルプスが2回戦でこれだけ埋まるのも珍しいですね。応援団はもちろんのこと、空席を求めて入場した人も結構いるのかもしれません。
  5回を終わって、1−1の同点。名門校同士の一戦にふさわしい、ハラハラするようなしのぎ合いとなりました。しかし、6回以降に中京大中京が得点を重ね、終わってみれば7−3。最後まで投手を含めた守備陣がしのぎ切った中京大中京に対して、しのぎ切れなかった鹿児島実という試合でした。
  これで、今大会の観戦は終了。今年は、2日間続けての観戦でしたが、両日とも曇天。夏の甲子園らしいギラギラした日差しがなかったので、しのぎやすかった反面、ちょっと物足りない印象もありました。
  ここ数年は、毎年1〜2日の観戦にとどまっています。来年あたりは、久々に1週間くらい滞在して甲子園漬けになりたいですね。というのも、昨日宿泊したホテル「ジパング」で、たまたまエレベーターで一緒になったお爺さんが、開幕からずっと全試合観戦している人だったんですね。ちょっと、私にも火がついてしまいそうでした。
  「サンプラザ」には泊まれないことが分かっているので、今日はこちらのホテルに泊まってみることにしました。「ジパング」はあまり私好みではないので、新規開拓です。阪堺今池駅近くにある、「ホテル大阪」。新今宮駅に近く表通りに面しているサンプラザやジパングに比べると、昔ながらの「あいりん臭」が残っているホテルです。1泊1500円。外国人観光客の急増でこのエリアの安宿もだいぶ値段が上がっていますので、エアコン付きで1500円ならかなり安い方です。サンプラザやジパングよりも安いです。そのぶん設備は古びていますが、寝るだけなら問題なし。楽天予約者専用のシャワールーム(無料)があるのも嬉しいところ。
  シャワーを浴びた後、「玉出」で買ったハモの湯引きで第3ビールを一杯。激安スーパーでこういうものを売っているところが、大阪らしいですね。
  最終日は、青春18きっぷで駅そばをめぐりながらのんびり帰ります。まずは、米原駅前の平和堂内にある「めん屋一福」で、きつねそば。
  米原と言えば「井筒屋」のイメージが強いですが、たまに違うものを食べたくなった場合にはこちらへ足を伸ばす手もあります。まぁ、「井筒屋」もホームと西口とで麺が違っていますので、たいていその2者択一になるのですが。参考までに、こちらにもありますよという程度。生麺が食べたいときには良いかもしれません。価格も、「井筒屋」より少々安いです。
  名古屋駅では、5・6番ホームの「きしめん住よし」でかき揚げそばを。露出店から店内で食べるタイプの店舗にリニューアルされ、店名(表示名)も変わりました。でも、味は変わっていません。
  冷凍ものですが、注文後に揚げるかき揚げがまずまず好印象。海老が3尾、巴の家紋のように綺麗に配置されているのが印象的です。
  最後の一杯は、三島駅「爽亭」のソースカツ丼。ちょっと汁ものが過ぎてお腹がタプンタプンになっていたので、ここではご飯ものをいただきました。まぁ、まぁ。470円のソースカツ丼としては納得できるものでした。カツはそれなりに肉厚で、衣も厚いので(笑)食べ応えがあります。キャベツを敷いているのが嬉しいですね。

戻ります。